今回の短期滞在では往復の二日を除いた日数は6日間、そのうちの4日は温泉を利用して山荘での風呂はほぼ使わなかった、とにかく10月とは思えないような気温が高い日が続いて、冷えるから暖まって寝ないとという必要が全く無かったこともあって、ほぼ夏場と同じ過ごし方が出来て、寒がりの女房も今回ばかりは快適だったと、もうこのあとは信州に来るとしても温泉宿に泊まることになるでしょうな。
今回の信州での最初の温泉は我々が東信地区では一番多く利用しているあさしな温泉穂の香乃湯(冒頭写真)、弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム-塩化物泉で成分量は濃い目、ここの一番の売りは落ちてくる湯量が豪快なほどの露天の打たせ湯、僕は毎回これを頭から被ることにしているが、その場合は周りに入浴客がいないことを確認して、しぶきで迷惑が掛からないようには注意しているけどね。
穂の香乃湯の露天を見る
成分表
北軽井沢クラフト市に出掛けて観光案内所で聞いて行ったのがつつじの湯、この周辺の温泉では川原湯と草津以外は軽井沢から一番近い群馬なのに利用したことがなくて、もっと北に進めば万座温泉もあるのだがそちらは旅行社が募集する温泉旅行で今後利用する可能性が高いからと、嬬恋村のつつじの湯に入って見ることに。マイナーなところかなと思ったらかなり大きな施設で、以前は牧場で動物も飼っていたらしい。内風呂は木の浴槽が雰囲気が良くて、さらに源泉掛け流しなのがよく分かって気持ちがいい、湯はやや濁っていて鉄分を少し含むらしい。ほかには大型のサウナと崖地に面した露天風呂があったが、この露天風呂は湯温が熱めで長湯できないかったから内湯をもっぱらに。泉温が38.5℃というから少し沸かしているはずで、そんなに熱くしなくてもいいのにねぇ。更に特筆すべきは追加料金なしで岩盤浴が利用できること、僕はサウナや内風呂で時間を使っていたので入らなかったが、女房は5分ほど利用しただけでも大変に気持ちが良かったそうで、来年はもっとここに来たいなどと。女房はサウナは熱くてあまり入らないというのに岩盤浴はいいとは、総じて女性の方が岩盤浴が好きなようですな。泉質は中性のナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、湯上りではなかなか冷めないという暖まりの湯であった。
つつじの湯
成分表
松本からの帰りに利用した鹿教湯温泉は、この近くの霊泉寺温泉とともに松本方面に行った帰りによく使っていて、どちらにも小型の共同湯があって、霊泉寺よりもこちらのほうが新しく建替えられたから小奇麗な施設となっている。内風呂は小さ目のやや熱湯浴槽が付随したそこそこの大きさの浴槽と、川沿いに開放の小さな露天という構成、川向うの正面に文殊堂があることから文殊の湯の名がある。泉質は弱アルカリ性の単純泉ということだが、この温泉地はリハビリ療養病院があって温泉効能で有名なところ、成分で見ると硫酸イオンが一番多いところが効いているのかな。温泉自体は柔らかな湯で、特に露天では湯の出口から微細な泡が含めれていたので聞いてみたら、酸素を注入してるんだそうだが、その効果はどんなものでしょうかね。
文殊の湯
成分表
今回の温泉の最期に利用したのは小諸の千曲川の南の高台に建つあぐりの湯、天気がいいと浅間山から西に伸びていく山系の連なりの眺めが素晴らしい露天風呂がある温泉で、ここも回数券を買っていて今年もそこそこに利用している。今回気が付いたがここには福祉風呂というのがあるんですね、この日はその専用駐車場というのに駐車中の県外ナンバーの車があって初めて知った。泉質は弱アルカリ性のナトリウム-塩化物泉でこの周辺では一番多い泉質、施設は大型で内湯には大浴場は熱めとぬるめの浴槽が、ほかには気泡湯や打たせ湯も、サウナからは外の景色も眺められて水風呂も完備、そして展望が売りの露天風呂となっている。面白いのは着替え室の一郭に湯上り室というのがあって、20℃の冷気が噴き出す部屋があること、でも僕はそちらは利用しないで扇風機でゆっくりと涼むことにしているのだ。
あぐりの湯
館内案内図の左端に福祉風呂が
休憩ロビーからの眺め