早い出発で最初に立寄ったのは伊勢志摩真珠館という店、真珠の故郷と言っても我々はこんな旅行の途中で真珠なんぞ買おうとも思わないから、出発を遅くしてもらって伊勢神宮に直行してもらった方がよっぽどいいんだけど、以前に熊野神社を巡って伊勢に廻って来たツアーでもこことは違う真珠店に立寄ったがその時も買う人はいなかったはず、今回も寄るだけ無駄だと思いますよと。
こちらの店は売場は1Fとなっていたが、最初に案内された2Fには加工場と各種真珠の見本を親貝と共に展示していたのは前の店よりはマシであったが、我々は早々にバスに戻ってしまって皆さんを待っていたら、ちょうど式年遷宮を記念した福袋を売っていたためか結構お買上げした袋を持ってくる人がおられるのには驚いた。もう一つビックリは何故か白狼らしき剥製なんかが店内に飾ってあって、横綱白鳳様ご予約済みという記載があったが、あれはどういうわけで真珠店にあるのかと、不思議なシロモノであった。
伊勢志摩真珠館
左から白蝶貝、黒蝶貝、アコヤ貝の真珠と親貝の見本
白狼の剥製?
もう一つこの店の玄関に式年遷宮の説明書きがあったのは勉強になりました。東西の敷地をそれぞれ米座と金座と呼び今回は金座に遷るんだそうで、これからの20年はこれまでの平和で心豊かな精神の時代から波瀾激動で経済の時代になるんだそうだ。これは幕末明治になって言われ始めたことらしく、その時代からこれまでの20年毎はかなりあてはまるそうだがそれより前の時代は?だそうで、さてこれからの20年はどうなりますか。
式年遷宮の説明書き
ということでやっと伊勢神宮参拝に向かうことに、事前の添乗員の説明では正式にはただ神宮というんだそうで、中心の社は外宮と内宮の正宮であるが、今回は時間が多少あるから敷地内にある別宮にもお参りしてくださいという。それぞれを呼ぶときは外宮は豊受大神宮、内宮は皇大神宮で、それぞれの神様は違うのでお札を貰うときは神様を間違えないでとも。冒頭写真は火除橋手前にあった外宮域内案内図である。我々はこれまでも数回訪れているものの内宮の正宮のみを参拝しただけで外宮や別宮というのは初めて、しかし神宮全体としては別宮だけでなく摂社や末社などを含めて125社の総称ということで、それらを全部というのはとても無理でしょうかね。
しきたりに従って天照大神の食事を司る豊受大神を祀る外宮からの参拝は最初の火除橋を渡って神域に、手水舎で清めてから二つの鳥居を潜って真っ先に豊受大神宮の正宮にお参り、初めて参拝した外宮の正宮の造りは内宮と同じみたいですね、その社の向かって左隣には幕に覆われてはいたが遷宮のための社は既に完成しているそうで、今年の10月か11月には遷されるそうだ。外宮の敷地内には多賀宮、土宮、風宮の別宮があってそちらにもお参り、多賀宮でも隣には工事用の幕が覆っていて、遷宮はこれらの別宮にも及ぶということを知りましたよ。しかし40分の参拝時間では入口近くに新たに造られたという遷宮館は見物できずで、こちらはまたの機会にということに、とにもかくにも衣食住の神様ということであらゆる産業の守り神様にはやっと来られてよかったですな。我々のバスは外宮に一番乗りであったようでまだ混みあわないうちに参拝できたが、まだ1月ということでどちらかというと近在からの団体さんが次々とやってきていて、帰り際にはバス駐車場は大変なことになり始めていた。
外宮火除橋
外宮の正宮
多賀宮には鬱蒼とした中を階段を登って
多賀宮
土宮
風宮
正宮と別宮のお参りを済ましてから神楽殿まで戻ってきてご朱印を貰おうと、というのもこれまでも多くの神社仏閣を訪ねていても朱印というものを貰ったことが無くて、最初からやっていたらどれだけ集められかなんて夫婦で話していたのだが、今回は日本国総鎮守の伊勢神宮のそれも式年遷宮の年に外宮から参拝という機会に恵まれて、遅ればせながらここからスタートしてどれだけこの後に集められるかチャレンジしてみようかという気になったのです。朱印帳もこちらで買って記念すべき最初のご朱印も頂いて、ここの見開きにはこのあと内宮の朱印をということになるわけで、これは正しいスタートが切れたんじゃないですかね。
神楽殿
朱印帳
奥が遷宮館で手前は休憩所