古いものに手を出し始めた頃に、居間の収納棚兼用にと買った帳場箪笥、その引出しに一枚だけどういう訳だか紛れこんでいたボロイ戦前というか、大正ロマン風の宣伝芸者絵みたいなポスター、今頃になって取出してきて和紙で裏から破れを修理して安直なポスター用額に入れてみた。
印刷物でかなり傷んだものだが色はまだまだ鮮やかな浮世絵風、こうして額装したらなかなかに見られるではないかと、傷みがあるのが逆にレトロ感が増してノスタルジア気分が高まるじゃありませんか。
御菓子製造卸小売の宣伝で花巻川口町とあるが時代はいつの頃のものだろうか、こういうものの蒐集経験がないから分からないが、絵の女性は御菓子の宣伝だとすると芸者さんじゃなくて良家のお嬢さんかもしれませんね、当時の風俗に詳しい人ならこの髪型や着物姿で判断できるのじゃないでしょうか。
付け加えると、この女性の表情からは初々しさも感じられるかなぁ。
２００９年４月の記事の再掲です
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