毎晩ほぼ1本の赤ワインを空けるとなるとやはり安ワインにせざるを得ないので、普段はその中でも自分好みの数種類をローテーションを組んだように飲み替えて飲んでいるのだが、それだけでは飽きてしまいそうで、コストコやスーパーやワイン専門店などで値段と味わいコメントなどを見比べて試しにと買うこともままあって、そんなワインの感想を備忘録としてここ数ヶ月分をまとめて。
僕は我ながら大酒のみだなぁとは自認しているので、その酒好きなる身体の健康を多少とも長く保って飲み続けたいものだと、若い頃の洋酒や壮年期の日本酒を中年以降からはワインに代えて、というのも酒類ではワインだけがアルカリ性食品というので当初はドイツの白ワインから入って、飲みなれてからはポリフェノールもある赤ワインだけに、フランス人が水代わりの飲んでいるならこれが一番健康にはいいんじゃないかと勝手読みして、まぁ悪あがきだろうけどね。
それで僕の赤ワインの好みであるが、高級品の香りと味わいとまろやかさに近ければ当然に申し分はないが、安ワインではそれらを期待すべくもなく、果実味が濃くて樽熟成風味に似たコクがあるものなら多少は品が落ちていても香りが弱くても、その分はお値段が補ってくれていたら良しとして探しているのだが、安ワインではなかなか見当たらないのが現実で、妥協しつつも毎晩飲んでいますよ。普段飲むワインはほとんどが1000円以下で時に1000円超があるぐらい、めったにはないもののなんで2000円ものもあったのかとはこれを書いていてちょっとばかり、チリ産など輸送までしてこんなに安いのが不思議というものもあって、値段が高ければということではないのがワインの面白いところですね。以下にこれまでは書いていなかったワインの印象を簡単に、この中には常時飲んでいるワインは含まれておりません、ワインというのは銘柄数が世界中にあまりにも多くて、まだまだ隠れた安旨ワインがあるでしょうから、ハズレは多くても少しずつ探してみましょうか。
<コストコ>
ロバート・モンタヴィ プライヴェート・セレクション 2015
コストコで1388円は一般よりもかなり安かったようで通常は2000円クラスのはず、やはりいいバランスの味わいで奥行きもあって、何よりも優雅さもあって万人向き、やはり有名どころの上手な造りだと思います、この値段なら超オススメです。
ロバート・モンタヴィ プライヴェート・セレクション 2015 1388円
メニュ ルージュ 2011
210円引きだったので買ってみたが、これもフランスらしいワインでいい意味で落ち着いた味わいではあるが華やかさはなくやや硬い感じ、樽熟成風味はあるので三日目まで延ばして飲んでみたがそれほどヘタラなかった代わりに味も開かなかった、ポテンシャルはありそうなのでもっと寝かせた方がいいのかも。
メニュ ルージュ 2011 1026円
ボローリ バルバーラ ダルバ 2013
抜栓した時の香りがいいので期待したがどちらかというと大人しい味、バランスはいいのだが樽熟成風味がないのは安めのイタリアワインに共通ですかね、赤ワインでも軽い感じが好きな人向きで女性には好まれるかな。
ボローリ バルバーラ ダルバ 2013 980円
シャトー・クロワ・ムートン 2013
ネット通販では2500円程度のようだがコストコでは1298円と半額ぐらいであった、ボルドー・スーペリエール地区でフランスらしい品のあるバランスがいいフルボディワイン、香りと樽香がガッシリとあって実に美味しいワイン、ただし最初はやや硬い感じがあって二日目の方が良くなった、これが1000円ちょっとならオススメです。
シャトー・クロワ・ムートン 2013 1298円
カークランドシグネチャーリオハ・レゼルバ 2012
スペインらしい熟成期間が長めのワインで確かに熟成味があって僕好み、ただ値段が安めなので雑味というかやや品の点では劣るところも、優雅な感じはないので普段のみでの酒好きのためのワインといったところ、スペインのものは熟成期間が長めでも安いところがいいですな。
カークランドシグネチャーリオハ・レゼルバ 2012 798円
カークランドシグネチャー アルゼンチン・マルベック 2015
僕はドッシリした味のアルゼンチン特有種ぶどうのマルベックは好みではあるが、これはその特長がよく出ていてなかなかじゃないかと、同じカークランドシグネチャーのリオハ・レゼルバに比べると濃厚な味わいは共通でももっと重い感じであるが嫌みが感じられないのが好印象、両者を比較するとコストコの値付けは確かだといえるかな。
カークランドシグネチャー アルゼンチン・マルベック 2015 848円
<ヴィノスやまざき>
モンテブランコ 2013
バランスよく樽香もソコソコあるがパワーは足りないという味わい、ちょっといいデイリーワインといったところで、チリワインとしてはおとなしい印象で値段的にも微妙な、チリなら品は落ちてもワンコインワインのほうを選んじゃうかな。
モンテブランコ 2013 880円+税
ビニャルバ・パタゴニア カルベネ・メルロ 2014
ヴィノスやまざき自由ヶ丘店の閉店セールで2138*70%=1497円ということで購入したが、これは値引き値段にも見合わない単調な味わいで僕の好みには合わない、特徴なしというワインは面白くないものね。ヴィノスやまざきは静岡の店だけだった頃から知っていて、旅行で出向いたと金は立ち寄って買っていたが、今や全国区となって取り扱う種類が多くなり過ぎてしまった感が、お値段も昔のほうが安くて旨い産直ワインに絞っていたような、今は高いワインも多く置いていますな、それと人気になると値上がりもしちゃうしで。
ビニャルバ・パタゴニア カルベネ・メルロ 2014 2138円*70%
<スーパ- ツルヤ>
ライセス・シラー・レゼルバ 2008
さくらアワード受賞というのと2008年は品薄気味らしいと聞いて購入したが、期待したほどではなかった、レザルバなのに樽香が感じられない、普通の飲みやすいといったワインで、男女差があるのかそれとも女性ソムリエと違って僕の舌はニブイのか。
ライセス・シラー・レゼルバ 2008 933円+税
フィンカ・ロス・アルトス・レゼルバ 2007
熟成期間が長いので期待したが熟成香はあるものの肝心の味の方は素っ気なく、硬くて薄っぺらなのにハテナ?と、二日目は少しだけは柔らかくなったかなという程度、それで三日目まで残してみたらやっとふくらみが出てきたが熟成香はどっかに行ってしまっていた、10年寝かしたというのにこれでは元が弱いワインだったのかなと、この値段では仕方がないが保管料のほうがもったいなかったね。
フィンカ・ロス・アルトス・レゼルバ 2007 799円+税
カステーリョ・サンタ・バルバラ 2008
これもスペインワインは熟成期間が長いのに安いのがいいからと選んでみた、これは9年熟成であるが熟成香はあまり感じらず、逆にヒネたような嫌味感が最初に少しだけ、でも味のバランスがいいのと広がりもあるほうじゃないかと、値段からみてもフィンカよりもこちらがお買い得、両者を混ぜて平均化してくれたらいいのにね。
カステーリョ・サンタ・バルバラ 2008 599円+税
パラシオ・デル・コンデ グランレゼルバ 2010
ナントカの金賞ワインというがそれほどでもないなと、やや酸味が強めなのでスッキリ感はあるが値段相応だと判断する、もっと安い税抜き599円のカステーリョ・サンタ・バルバラ2008の方が僕にはお得感があると思う、グランレゼルバとあるから抜栓してすぐに飲んだのがいけなかったか、デキャンタなどしたら引き立ってくれたのかなぁ。ツルヤのワインではワンコインのトキ・アンディーノなどは変わらず置いているが、以前の旨かったなぁというワインでは置かなくなってしまったものがいくつかあるのは残念。
パラシオ・デル・コンデ グランレゼルバ 2010 799円+税
<エノテカ アウトレット>
AVANT 2012
カルフォルニアのケンダル・ジャクソンのカベルネ・ソーヴィニヨンで、AVANTとは前の意で熟成前の果実味を味わってもらいたいということらしい、確かに熟成風味はないものの果実味タップリで旨みが詰まったというような、白を好む女性でも美味しいと感じさせるワインではあるが、僕には熟成風味の面では物足りないところも、税抜きの定価2000円を軽井沢のアウトレットで1400円で購入。
AVANT 2012 1400円+税
<スーパー ロピア>
アルヴェレス・ド・トレド メンシア・ロブレ 2009
パーカー91点とラベルが貼ってあったので買ってみたが、飲んでみたらごく普通の満足度以下というのが僕の判定、どうしてかのパーカーがそんな高得点をつけたのかが分からない、スペイン産で熟成期間が長いのにその熟成風味も感じられなかった。パーカーポイントとか金賞受賞とかの宣伝はあまり信じてはいけませんな。
アルヴェレス・ド・トレド メンシア・ロブレ 2009 1080円
<買い置きワイン>
シャトー・グロリア 2000
何処で買ったか記憶はないがボルドーはサン・ジュリアンのワインとか、シッカリした骨格があるワインでポテンシャルは感じられたがこの年数でもまだ硬いような、もっと寝かせたほうが良かったかも、二日目でもまだ開き切らない、後で調べたらネットでは6000円ぐらいの価格で販売されていたから、僕は知らずにデイリーワイン並みに飲んだのがいけなかったかな。
シャトー・グロリア 2000 価格不明
ついちょっと前のTVで1000円ワインの美味しい飲み方というのをやっていて、それらはほとんどができた年から2年までのものだろうから、最初に少しだけ飲んで瓶の上部に空気だまりができたら、栓をして10秒ほど上下に激しく振ってから後を飲めば美味しくなるとソムリエが実演していた。確かにチリ、アルゼンチン、南アフリカなどの安いワインをそれでやって飲んでみたら、きつい強さがややまろやかさを増して飲みやすくなっていい味わいになっていた、ここに書いたワインではそれをしていないので、あてはまるワインではこの評価より高くなるものもあるかも、ただし熟成期間が長いものはオリが多くなっているので振ってはいけないそうだ。