年に二回、平日の二日間に横浜アリーナで開催される骨董アンティークフェア、その秋のフェアの初日に出陣してきた。昨日もかなり歩いたがこの日も大倉山駅から新横浜手前のアリーナまでテクテクと、天気予報は曇りで涼しいということだったのに晴れて暑くて、汗を拭き拭き到着すればちょうど11時の開場を待っていた行列の最後尾が入って行くところ、中はもうかなりの人で相当な人数が並んでいたのねと、好きものは世に多いんですなぁ、と人のことは言えないか。
このフェアの出展者は毎回9割ぐらい以上は同じで、館内の場所もいつも同じだから気に入った業者があれば真っ先にそこに行くこともできるが、もう特に気に入ったもので安いものがあれば買ってもいいかなというぐらいのつもりで一回りしてみようかという僕は一番端っこから順次会場内を巡って行くことに。平日だからご婦人たちが多くて、やはり古布や西洋アンティークの店に人気が、それぞれは老若に分かれてという違いはあるけどね。ほかには中国人らしきグループも幾組か見られて、彼らは目的を絞っていいものを狙っているみたいですね。
今回の出店数は220店舗とかで、西洋アンティークや古布の店は僕は素通りして、気になったものを見つけた店では主と話を交わしながらゆっくりと回ったら3時間ほども、飲まず食わずではあったがこういうのを冷やかしながら巡るのは愉快じゃないですかね。
横浜アリーナ正面
入口を入ってのホールも店舗が
アリーナ内の様子
それでほとんど最終まで巡るまでに買ったのはミニチュアのトンボ一つだけ、茶道具の店に何故か一つだけあって、その前にミニ盆栽の面白いのを収納箱に並べる店があって面白いなと思ったのだが止めていて、こちらはいくつかあったものの最後で安くしたというから、300円というのにはまさかもっとマケロとは言えないものね。
トンボの全長は2cm、羽根を広げた方向は3cm
そして切り上げようかという最後の一つ手前の店で見つけたのが象の図柄の印判の小皿、これはもう20年以上前に足利の骨董屋で見掛けたことがあって、その時にはエラク高かったと記憶するものじゃないですか。明治から大正に多く造られた印判ものは安いはずだが、珍しい図柄のものにはプレミアムがついてビックリするような値段のものもあるがこれもその一つ、サーカス象と呼ばれて印判の紹介本の一冊の表紙に載っていたとかで有名になったものらしく、美濃で焼かれたものらしい。値段は1枚だと3000円、5枚全部だと12000円という値札が貼ってあった。店主が言うには仕入れ値は高かったそうで、これまでに15枚ほどを3500円以上で売った最後の残りだと。もうこういうものは買わないと思っていたのに何年来の再会も何かの縁かと、5枚全部を10000円にマケさせて買ってしまった。
直径は14.5~15cm
帰りは座骨神経痛が痛くなってしまって、歩いて一番近い横浜地下鉄の新横浜に来てみれば、日産スタジアムが本拠地の横浜マリノスのためにということでしょう、マリノス神社なるものが改札口近くに鎮座していて、真ん中の足型は中澤のものとあった。横浜ベイスターが強かった頃には、横浜駅のそごう側にかの佐々木投手の大魔神を模したボールを投げようという腕の像が祀られていたが、あれはどうなったんだろうね。
3人の選手の足型が
横浜アリーナの骨董市には次の日には女房が友達と出向いて古布などを漁ってきたらしいが、帰ってきて僕のために買おうかと迷ったが止めたという像の図柄の皿ならぬ張子の像があったという。二橋という有名な人のものと言っていたというのには、それは浜松の実家から貰った張子の虎の作者と同じ名前じゃないかと、でも恐らくは二代目の作だろうが何で買ってくるなり電話で言わなかったんだろうね。店の感じを聞いたら前日に僕も同じ店を見ている気がするが、その時には子供の人形類しか見掛けなかったと思われたのだが。そんな話を聞いたからには車でひとっ走りして、女房を車に待たして見てこようかと、我ながら物好きなことを。もう片付けを始めた午後4時過ぎに駆けつけたらまだありましたねぇ、やはり僕の持っている初代志乃さんの娘加代さんの作で、彼女ももう引退しているとか、台車に乗った首振り象の張子というのは珍しいし江戸時代の絵にあるようなちょっとばかりバクみたいな愛らしい姿、これもサーカス象でしょう昨日のサーカス象印判小皿つながりで買うことに、これらが一度にというのは縁起がいいゾウということで、まぁ独りよがりではあるけどね。これは女房からのプレゼントということだよねと念押しもしとこう。
全長は20cmほど