小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

花まつりの向こう側 

2017年04月09日 | 日記

 

昨日は、仏陀の誕生日、花まつり。わが街の桜もほぼ満開となり、あいにくの曇り空でありながら、多くの人々で賑わっていた。

▲谷中霊園。2,3年前から酒盛りは禁止となったが至極当然のこと。

         

▲一本だけ真っ白の桜が妙に目立った。

 

▲谷中天王寺のいちばん大きな桜 

 

▲境内の大仏と白い花桃 

▲花まつりということで、会堂の別室に花御堂があり、仏様に柄杓で甘茶をかけた。訪れた人々に美味しい甘茶が振舞われたのはいうまでもない。外国人ツーリストも多く、なんと英語の案内書を用意していた。天王寺としては初めての、外国人への「おもてなし」ではないか。先日、「外国人おもてなし語学ボランティア」の講座も修了し、その勢いをかりて迷っている外国の方に声を掛けたかったのだが・・。

 

花まつりの華やいだ雰囲気に浮かれたいのだが、どうも内外で不穏なこと、震撼とすること、鬱々とした気分になることが重なって来る。個人的に即影響のあることではない。とはいえ、近未来において人知をこえる戦慄の事態になるやもしれない。穏やかで平和にみえる日常のなか、私たちの知らない世界の至る所で暗澹たる何かが起こっている気がしてならないのだ。

杞憂になればと願いつつ、ここに自由に論うこと、何卒ご寛容のほどお願いしたい。

  

外交に関して内向きのトランプが、習近平との会談のさなかにシリアを爆撃した。70発(59?)ものトマホーク発射、まさか習近平への反応を窺うためではあるまい。もちろんアサドによる殺人ガス爆撃に対する、国際平和かつ人道上の正義をはたすための報復という理由からだ。そう誰もが認めているが、それは真実なのか。

国連裁定を無視した、あまりにも早い認定と報復攻撃。アメリカには前科がある。大量秘密兵器を隠したとされるイラクへのでっちあげ攻撃のそれではない。シリアでは以前にも、反政府軍の影響下にある地域で毒ガス攻撃があり、それが自作自演だという疑惑が取り沙汰された。しかも、CIA&イスラエルのバックアップ(毒ガスという化学兵器)があった工作であり、それを裏付ける証拠も確認された。(※1)

或いはこんな見方だってある。100億円使ってのミサイル攻撃は、巡り巡って何十倍もの経済的レバレッジ効果をもたらす。そんな軍産複合がもつ計り知れないポテンシャルを、トランプはその筋から吹き込まれたかもしれない。そういえば政府筋から最も恐れられていたトランプの側近、国防省の天敵ともいうべきあのスティーブ・バノンが、あっという間に左遷されたのもニ、三日前のことだ。

遂に、権力のメインストリームはトランプ大統領の舵取りに本腰を入れ始めた。。

 長くなるので、一呼吸おくことにしよう。


(※1)2013年8月21日シリアの首都ダマスカスの近くの反政府軍の支配地区グータ(Ghouta) で起きた今回と酷似した毒ガスによる攻撃。これがアサド政府側によるものだったという事実認定はされていないし、反アサド政府側といっても、ロジャバというクルド人組織、例のIS、欧米の支援がある反政府組織など極めて錯綜としている。シリアという国がこれほど深刻な事態に陥り、大量の難民を生みだした原因は、オバマ元大統領の平和外交政策から始まったとされる。ノーベル平和賞という縛りがあったのか・・。面倒くさいことをほっとくと、元通りにならないという典型なのか・・。

これら一連の情報は、藤永茂氏のブログ「私のなかの闇の奥」に詳しい。ご高齢とはいえ、アメリカでの科学者としての研究生活が豊富で、欧米の情報を読み込み鋭い分析をなさっている。

 藤永氏のブログはこちら⇒http://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru

 


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