小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

忘れてはなるまい

2014年07月02日 | エッセイ・コラム

やっちまったなー、安倍ちゃん。
云いたかないけど、呪われるよ、末代まで。

「憲法解釈の適正化」ということだが、要は「専守防衛」の看板を、「臨機応戦」の幟旗にすげ替えたわけだ。
こんな的外れな政策は、国際的にはほとんど嘲笑される反応しかでてこないだろう。
というのはポスト冷戦体制化のいま、「抑止力」というものは、もちろん武力を含むのだけれど、「交渉力」とか「外交力」などが優先されるし、究極的には「コミュニケーション能力」が問われている。それがアクチュアルな課題だからだ。
 

 今回の背景を憶測するに、国際警察国家を標榜したアメリカがもはやヘゲモニーを失って、その実質的な穴埋めを日本に肩代わりさせるというのが底流にある。
 いまアメリカは妙に沈黙しているし、驚くことにハワイ沖で中国の戦艦を3艘参加させる洋上合同訓練さえ実施している最中である。ほんとにアメリカは狡猾というか大人だなと感心する。

 やはり私たちが平和的状況に安住してしまった結果、その報いなのか・・。遅かれ早かれ自衛隊員から戦死者がでるだろうし、若者が離れていけば、徴兵が制度化される。
 そんな物騒な道筋がはっきりと目に見えたわけだ。いやーな時代が来るんだろう。

 話を変えたい。
ネズミの額ほどしかない庭の片隅に、植えた覚えのない草がグングン伸びてきた。
 何なのか、興味半分、楽しみ半分だった。

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ついにおととい花がさいた。
最初、ユリの一種かと思った。いろいろ調べてみたらユリ科ではあるが、日本中どこでもみられるという「藪萱草」(やぶかんぞう)だった。
通称「忘れ草」だという。「忘れな草」ではない。一日しか咲かないから「忘れ草」というらしい。

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 今どきの気候のせいか、なんか心の定まらない日々が続いている。

 気持ちを整理するために。西行の歌を一首。

 おどろかんと思う心のあらばやは長き眠りの夢も覚むべき


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