小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

見つかった写真

2011年07月06日 | エッセイ・コラム

 捜していた写真が見つかった。
 知人の奥さん(アメリカ人)に頼んだところ快く引き受けてくた。
どういうわけだか、彼女はすぐに見つけてくれた。
 ニューヨークタイムズのアジア版だった。 マイケル・マインズという写真家が3月22日に気仙沼で撮影したもの。 作品としての評価はおくとして、私にとって心に焼きついた写真だ。https://www.nytimes.com/2011/03/23/world/asia/23graduate.html?_r=1
気仙沼にある避難所(学校の体育館?)で行われた小学生たちのいわば即席の卒業式で、他の写真を見ると中学生のものもあった。
 罹災して10日ぐらいだからすべてが混沌としていたと思われる。
 生徒たちの胸に一輪の花が飾られていて、何もないなかでのせめてもの父兄たちの心づくしであることが察せられる。
テレビで見たものとは若干違っていたが、3人の小学生の表情を私は忘れることができない。
言葉で言い尽くせない心の痛みと同時に、子どもたちだけがもつ初源的な強さや本能的な良心を感じた。

 それにひきかえこの国の政治家、官僚は唾棄すべき存在だ。
 東北ではまだ温かい食事さえ口にできない人がたくさんいることを知っているか!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。