小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

『そこにすべてがあった』を読む

2022年02月26日 | 本と雑誌
  『そこにすべてがあった』という書名は、本の内容を的確にしめす題名とは思われない。だが、装丁をトータルにみると、この暗示的な言葉は惹句としては良い。副題に『バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学』とあり、これでおおよその見当を知ることができる。 著者はカイ・T・エリクソン、出版社は「夕書房」という会社。地元の本屋の、社会科学系のコーナーに4,5冊ほど平積みされていた . . . 本文を読む