小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

島尾伸三が書いたもの

2019年06月28日 | エッセイ・コラム
『みすず書房旧社屋』の著者、潮田登久子さんの夫、島尾伸三について書く。 彼は幼い時に、両親の壮絶な軋轢と緊迫のもとで、妹を庇護し世話をしながら、必死に生き抜いてきたという奇特な経験をもつ・・。こう書くと、やっぱり仰々しくなる。 ブログではありきたりでも、飾らない文章で書こう。 戦争のさなかに伸三の両親は、南方の島で知り合い結ばれた。男は、九州帝大卒、特攻船「震洋」の隊長、島尾敏雄。女は代用教 . . . 本文を読む