小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

『コンビニ人間』を読む

2019年01月16日 | 本と雑誌
読後感はたいへん爽やかだが、ちょっとグロテスクな余韻もある。文庫で160pほどの中編小説を2時間ほどで読み終えた。凝ったレトリック、練られた比喩表現はない。でも、シンプルで過不足のない、とても上手い、ドライブ感のある力強い文章といっていいか。村田沙耶香は新たな日本文学を構築していくかもしれない。それほどの器量と才能をもっている。 ▲村田沙耶香さん 芥川賞を取ったときの印象はうすいのだ . . . 本文を読む