小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

『カラマーゾフの兄弟』読了

2018年05月31日 | 本と雑誌
  この齢にして『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典文庫版・亀山郁夫訳)をやっと読むことができた。 死ぬまでには読みたいと願っていたドストエフスキーの遺作かつ未完の大作。最終的な結着をみないまま、その後の展開を読者の思案にゆだねる作品である。それはそれで、畢竟ともいうべき文学世界を予感させるに充分な、底知れないイマジネーションを喚起してくれる。 今回は読後の印象だけにとどめよう。 . . . 本文を読む