小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

気分を変える

2017年02月28日 | 日記
  さあ、いまのうちにマリア様に祈っておけ。フェデリコ・ガルシア・ロルカがまた顔に唾を吐きかけると、侏儒はせせら笑いながら顔をぬぐった。そして拳銃をポケットから抜き、銃身をかれの口にねじ込んだ。平原にはピアノのメロディが流れていた。子犬がまた吠えた。ガルシア・ロルカはまたベッドに跳ね起きた。グラナダのロルカの自宅の扉をたたく銃床の音がなりつづけていた。 「詩人にして反ファシスト、フェ . . . 本文を読む