昆虫部

椙本孝思さんの『昆虫部』を読みました。

如月高校一年Ｄ組の小栗颯太郎は、人生にタイクツしていた。
夢中になれるものが無い。なれる気持ちが分からない。
気がつけば颯太郎は、クラスから孤立していた。

ところがある日、中庭で弁当を食べていると、一人の女子生徒が声をかけてきた。
「好きなんだね！コンチュウ！」
それが、一年Ａ組の手塚蛍との出会いであり、昆虫部に関わるきっかけだった。

世の中をはすに見ている颯太郎と、イジメられっ子の五十嵐航平。
どちらも、過去の自分を見せられているようで恥ずかしく、同時に、
自分があれから成長できているかろ思うと、まだまだ未熟だと思うばかりです。
ただ今は、いくらかでも人生を楽しもうと思えるようになれたのかもしれません。