こんばんは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。
震災翌日、停電が続く中、紅玉に出勤。
電気はやはりつかないものの、ガスや水道は正常。
当店のお料理は、オーブン料理と焼菓子を除けば、ほとんど水とガスがあれば出来ます。
でも大震災の後、果たしてお店をオープンするのが良いことなのか。
時勢としては自粛して自宅で待機する方が良いのではないか。
色々考えたのですが、今、食料が手に入らなくて困っている方もいるはず。
それから不安を感じたり、ぬくもりが欲しかったするお客様もいらっしゃるかもしれない。
自分達は「お店」でお客様に「心の豊かさ」を感じてもらうのが役割だから、今はお店を開こうという考えました。
正直、お客様がどれ程いらっしゃるのかは分からない部分もあったのですが、お店が開いているということで地域の人たちに安心してもらうことを第一に考えました。
作ったお惣菜はハカリが動かないので、全て電池式のハカリで計量してパック詰めし、お客様をお待ち申し上げておりました。
すると…
開店時間前だというのにお客様が何人もいらっしゃいました。
お客様のお話を聞くと昨日は思った様に調理できず、ちゃんとしたお食事が出来なかった方が多いようでした。
思ったよりも沢山のお客様にお越し頂きながら、嬉しいお言葉をかけて頂きました。
「開いていないんじゃないかと旦那に言われたけれど、こんな時も絶対開いている店だから行ってみるって言って来てみたら、やっぱり開いてた。」
それだけ信頼して下さっているのかと思うと、震災の後だけにグッとくるものがありました。
やがて日が落ち、レジ代わりにしていた電卓のソーラーパワーも働かなくなってしまって閉店。
お客様の無事な姿に出会えたことに喜びつつ、しかし震災の全容も分からないまま震災は二日目の夜を迎えました。
デリカテッセン&カフェテリア 紅玉
〒019-0509 秋田県横手市十文字町梨木字沖野66-1
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秋田県横手市十文字のデリカテッセン&カフェテリア
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