オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

祠に俺を入れ、神棚には俺がいる

2018-12-19 12:00:48 | 地球と生きる

 

 札幌のアパマンの店舗が爆発して近隣に迷惑をかけて社長がお詫びしてるらしいが・・・ありゃ~駄目だな、あんな素人のガキが社長やってるのが大手・上場の不動産屋の実態だと、まるバレしてるがな・・・とは、日本橋の自営の周旋屋の大先輩の言いたい放題。

 たしかに30年前の不動産バブル時のトップは、みなもっと利口で迫力があったもんだが、同感だな。

 投資会社やら、なんでもそうだが、薄っぺらいサラリーマン経営者ばかり、飲み屋のお姉ちゃんだってオツムの足りないのしか寄ってはこんだろう。

 とは、これまた自営の大先輩の言。

 俺のボンクラ後輩連中が住友や三井の役員やってる訳だから、今さらなにをかいわんや・・・。

 飲んだり女遊びを教えてやっても、センス無し、モノにならなかった奴らが独立せずに残ってるだけだ。

 

 ・・・そういえば、今年は本厄だったんじゃ~ないの?

 ・・・みたいだね、60年ぜんぶ本厄の中で泳いでるみたいなもんだから、関係ね~よ

 本人が師走になって気が付いたことを、いまになって言われることが多くなったのは、来年の暦をのんびり見ているということなんだろうが・・・俺んとこはまだまだ不景気に忙しい。

 今朝は今年最後の裁判の公判も、霞が関で原告側としてこなしてきてる。

 回転数の落ちてるオツムでは、考えることが多すぎて、昨夜はパウチ交換すら忘れてた。

 熱帯魚への自動餌やり機を安く手に入れて、いろいろ弄っておったら深夜の3時になっておった。

 ケチな貸主の賃貸マンションの退去後の補修やクリーニングまでやっておるから、手も荒れ果てている。

 昨日は便座の交換までやったが、トイレとキッチンの錆と水垢とりが終わらない。

 昨今は、独身女性の退去したワンルームが一番汚い。

 整形したり化粧したりも良いが、あんた大事なことを忘れてないか? そういう世相だ。

 強力な液体を使ったり、スプレー使ってエアコンクリーニングまでやって・・・換気は良くして、だから寒い。

 その合間にも古い顧客のとこに当社のカレンダー配りを始めてる。

 クラブ数寄屋橋という、昭和の文豪が愛したクラブの番頭さんからも電話があったが・・・みなせっせと休みなく働いてんだな、認知症やボケ老人にはなりようがない。

 銀座の有名なレストランだって年末のかき入れ時、みな日が変わっても働いて居る。

 神経や精神がイカレル暇すらない、サッと逝く、そんな生き方を続けてる。

 

 神社や寺にナニかがある、そういう想いは残念ながらガキの頃からなかった。

 そんなことだから神社や寺に行ってお札を貰うのも、俺の魂が入るための白紙を貰う、そう考えておって、その白紙の札を貰う神社を、日常の素行から選んでいる。

 山に登ればその山頂に小さな朽ちた祠があることが多いが、必ずや手を合わせ・・・神が来たぞ!・・・と、笑ってやっておる。

 知っている者は笑って見てるが、知らないで見てると気でも触れた爺ィ、そう見えてることだろう。

 すべてが万事、確信をもって自分なりの習わしになっておって、徹底している。

 あの世があったり、先祖の霊があったり、浮遊する霊魂があったり、成仏できないお化けが彷徨ってる、これはみな意地汚い意味のある詭弁でしかない。

 周旋屋をやってるおかげで、いろんな人の死には立ち会ってきてるが、凄惨な現場も多かったが、別にだからその後に理解できないことが起きたりも無いし、良いことすらナニも無い。

 人は誕生と死滅するときだけ、強い気を発する。

 そこではナニかが起きたりはあってもおかしくはない。

 空間には空気が充満している訳だから、日本でクシャミした振動がその空気を伝わってブラジルにいる人に伝わることはあるだろう。

 そういう意味ではナニかが起こることもあるが、生きてる身には別にどうということもない。

 現世を悔いなく生き切ること、これしか生きてる人間には無い。

 そういう立ち位置で現代社会の寺や神社の催しの数々を眺めていると、滑稽なことばかり。

 色物の歌舞伎が、色彩と演出とサクラと見る側の洗脳で成り立っているのと同じで、見る側が醒めてしまえば、ただの無意味な賑やかし、そう見えるのとおんなじだ。

 色物歌舞伎と言えば俺の大嫌いな古典芸能だけんども、能の世界は好きだ。

 歌舞伎の関係者には顧客も多かったが、ロクでもないのばっかだったせいでもある。

 それに比べてモノクロの世界の能には興味があって、これまたむかしから知り合いも多く、俺の子供の一人も3年前に【百萬】の子役で国立能楽堂で初舞台を踏んでいたりする。

 ただね、能の世界でも御家騒動はあり、その仲裁みたいなことで双方から相談を受けたりもしておったが、人間国宝とて人の親、日常の悩みは尽きないもんさ。

 

 ・・・ということで、人間は知識や経験を身に付けながら成長しては行くもんだが、それを生かすも殺すも、感情を伴う先入観に左右されてしまうかどうか、そこにかかってるとも言える。

 知識や経験は、その立ち位置をしっかり築いてから身に付けるのが本当だろうが・・・国家の義務化している教育は、そうなってはいないね。

 

 この年末は、免許を取ったばかりの息子と遠出することになりそうだ。

 往復2000キロ、教えてやらなければいけないことは多い。

 本人は上手いつもりになってるから、タチが悪いのさ。

 視野の狭さは、生きることと運転では命とり。

 

 



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