60年生きて居ると、子供や若い人たちが興奮して、盛り上がって、有頂天になって、木に登ってるのを見ても、ニヤリと笑ってはやるが、あんまり興味もない。
日本中のあちこちで、たくさんの人と関わり合いを持って生きて来てると、感情がそんなに動かなくなる。
いろんな老い方を見て来てるし、いろんな死に方も見て来てるし、その後が見えてしまってる人間の世界の出来事など、逆に楽しそうにしている今が可哀相に見えることも多い。
人間だけの世界って、色や形は変わっても、中身はそんなに変わってない。
永遠なるものは、人間の世界には無い。
地球や宇宙という世界にも、無い。
・・・店を無断欠勤して連絡取れなくなってたから、心配してあちこち探してたんだけどさ、あの野郎、今朝メールが来て 退職します、とさ、それだけ? って話だよな
なんでもかんでも電波を使って処理する時代、ソフトバンクが電波利権だけで有利子負債17兆円も抱えてることを考えれば、スルガ銀行の不正融資なんざ、可愛いもんにも見える。
有利子負債トップのトヨタは20兆円目前だが、トヨタは車を作ってはいるが、ソフトバンクは地球上の空間を勝手に占拠して、値段付けて売っているだけだ。
用があれば俺は直接会いに出掛けて、それで大事な話はする。
いまや、大企業の名前だとか、大グループの名前だとか、銀行系だとか、笑わせる看板を前面に出して、それが信用に繋がるだとか商売には役に立つだとか、時代錯誤も甚だしい営業を続けてるボケ作どもも多い。
団塊の世代までだろう。
俺の世代では、逆によほど自分に自信がないんだろうか? あんた自身はどう生きてるんだ? となる。
なにもない? 仕事ではロボットのような日常を過ごし、週末もロボットのような余暇というマニュアルで過ごし、別になにも特にない退屈な命を、ただただ植物のように擦り減らしている。
健康と、長生きと、そのために計算と記録と、阿呆やねん。
名声を築き、権力を握って支配する、ゼニカネをたんまり貯め込んで、良い生活をする。
なんかそれで良いことでもあるのか? 単に変わり映えしない消費生活での消費の額が上がるだけのことだ。
その日常は下らない、退屈な、寂しく哀れなだけの、家と何処かの往復ばかりで、酒飲んで博打して異性とイチャイチャ、他にはナンの楽しみもない。
そういう連中がどんどん各界で叩かれているのは、別に妬みや恨みではなく、単に邪魔でみっともない自己満足は要らないという、そんだけの話だろう。
豪邸に住み、高価な服を着て、高級外車に乗って、豪華な食事をし、パチンコ屋の椅子が競馬場の特観席に変わるだけの日常に、なんの楽しみがあるのかどうか、そんな程度の違いしかない。
こういう心底貧しい贅沢は、その人間性や生き方価値観の表れでもある。
そんな連中とは会話も成り立たないし、俺なんかは興味ないね。
銀座や青山には、腐るほどおるがな。
ボケ老人・認知症予備軍でも、ある。
暑い山ではまだ帽子がいる。
300円で安く手に入れた帽子に、300円で手に入れたUVカット涼感速乾のタオルをマジックテープでくっ付けるように、朝から仕事の合間に裁縫をしておった。
モンベルだと、5~6000円だな。
仕上がりは、俺の作った帽子の方が高価に見える。
自分で作ったものは、修理補修も簡単に出来る。
ガイドブックやメーカーの担当と話して登山グッズを買ってる連中は、すでに自然ではなくなってる。
不自然な格好して、ナニをしたいのや? お祭りか?
俺はいつも、自作が一番、エエ塩梅やで。
この秋のテーマは、雨、だな。
下界は雨でも、山の稜線は晴れていることも多い。
その高度天気図を想い描いて、山を歩く。
はずれることも、なくなってきてる。