『おのれの良心に幸せあり』
幸之助さんが創業した「PHP」で、月刊誌「PHP」の愛読者を中心に結成された、「PHP友の会」というのがあります。
『素直な心になろう』をスローガンに昭和51年(幸之助さん81歳)に発足し、全国各地にグループやコミュニティーを作っています。
この会が発足した当初、幸之助さんはPHP友の会のことをこのように語ります。
「人間の基本の、普遍的な願いというのは、人間の幸せやな。
自分が幸せになりたい、人を幸せにしたい、そういうことやな。
PHP友の会はな、この人間の幸せを願う思いがあるなら、どんな友の会でも認めていこう。
同じこの世に生きるなら、ケンカせず、仲良うやっていこう、そういう基本の考えに反しないなら、みんな認めていく。
そのように考えてやっていこうや。」
人間は千人いたら千人とも顔が違います。
同じように、千人いたらものの考え方や幸せ感が違います。
人間の幸せに反しなければ、どんなものでも認めていくということを幸之助さんは考えます。
「あるひとつの考えにとらわれて、そのもとにみんなを一律にまとめようとするようなことは、自然の姿に反するわけや。
だから、PHP友の会でも、ある考え方にとらわれてやっていくというようなことがないようにせないかん。
けど、それでも、なんか求めよう、経典がほしいと言うんならば、おのれの良心に求めてほしいと言うんやな。
良心は、天から与えられているんや。
良心にかえりみて行動してください、それは必ず人間の幸せにつながりますよ、とこう言ったらいい。」
人間の幸せを求める教科書は、自分の心の中の良心にあると言います。
それを考え、とらわれず、広い心で物事を見ていけば、必ず人それぞれの幸せが見つけられます。
いずれも、窮屈はいけない、窮屈は人間の幸せにつながらないと幸之助さんは言います。
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