横浜国大の宮脇昭名誉教授がお寺に来て下さいました。日本財団のスタッフ方とNPO百年の森佐世保の神山さんご一行とともに。宮脇教授は、東北の被災地に瓦礫を使った森の防波堤をつくって、人と国土を護る運動を実践されています。そして、日本の国土全体を、災害から守る本来の森づくりのために、ご高齢にもかかわらず、精力的に日夜全国を飛び回っておられる、スーパーマンです。
山寺に到着するや、境内に植生する多様な巨木に目を輝かせ、心躍るように散策されました。そして、若い女性スタッフたちに「常緑広葉樹」であるシイ、タブ、カシ類の高木の小枝をとって講義が始まります。私も、大変貴重な講義を拝聴できました。深根性・直進根性のシイ、タブ、カシが、森を護り集落を災害からしっかりと護ってくれること。鉄筋コンクリートの杭を打ち込むことより遙かに強力な杭となること。多種多様な植生の森は、強くたくましい理想の森であること、人間も植物も、満足してしまったら弱くなる、今の日本人みたいに。辛抱と切磋琢磨こそ、強い生態を形作ると。・・・などなど。教授の情熱がバンバン伝わってくるお話でした。
アカデミックな、そして一つのテーマに向かって真剣に一生懸命がんばっていらっしゃる大きなエネルギーの魂に触れることができ、感動的なひとときを過ごさせていただきました。有り難うございました。
宮脇教授!先生が120歳の頃は、私は米寿です。(笑