こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

弟子の結願法要へ参席、法螺の音の響く中に、修行の成果を間近に見ることができました。

2014年04月03日 | 仏教

 高尾山登山口からリフトに乗って、薬王院へ。

広大で深遠な高尾山の大自然。しかし、しっかり人の手入れが施してあって、一本一本の樹木がのびのびと育ち茂っています。そして、様々な樹木が植え込まれ、季節の花々や、木々の芽吹き、葉色の変化を楽しめるようになっています。ほったらかしの山では、こんなに生き生きとした霊気あふれる山には成らないでしょう。人の労力を考えると、気の遠くなるような作業であることには違いありません。すごいことです。感心するばかりでした。

  山門をくぐり抜け、飯縄大権現(いづなだいごんげん)さまへ参拝。たくさんのお坊さん方が唱える読経と御護摩の火に手を合わせ、心より御礼。その後、貫首さまへの謁見を許していただき、今回のご縁を心より感謝申し上げ、有り難くも、師弟の結願法要への参席も許され、息子の修行の成果を間近に眺めることができました。・・・もう安心です。この基礎ができていれば、後はたゆまぬ精進努力で、拝まれるお坊さんに成長することが可能です。・・・安心です。(笑

  

全ての修行過程が終了した後、師僧や指導阿闍梨さまとともに、会食です。
祝いのお膳です。最高に贅沢なお精進料理。でも、
私のは白ご飯でしたが、息子の膳は、おかゆでした。修行の後半を断食行もかねて修したらしく、
いきなりのごちそうには耐えられないからという、料理長の配慮です。・・・何から何までありがたいです。

自分自身の精進努力はもちろんですが、
こうやって、修行僧一人を育てるために、多くの関係者が様々な配慮をしてくれて、
そして一人前に近づいていく。この事実は、絶対に忘れることなく肝に銘じながら前へと進んで欲しいと思います。

御貫首さま始め、指導阿闍梨さま、そしてず~と最後まで指導教導を尽くして下さった
付き阿闍梨の皆様、さらには、山内の各職員の皆様方、本当に有り難うございました。
心より感謝申し上げます。

息子の結願法要で鳴り響いた力強い法螺の音が、高尾の山々にこだまして、
新しいお坊さんの誕生を祝福しているような、・・・親バカですね。涙腺がひどく弱くなりました。拝

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