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4年前にこの本を読んだ。
中上健次の対談集で初めて知り、その後、徳さんがのめり込んだ歌手、新井英一が対談者の一人だったこともあって手にした記憶がある。
辺見庸の文章はほとんどが、超過激で超難解だ。
評論はまだしも、文学作品?となると、今ある現在の世界全てを否認するかの文章だ。
幼いままの脳がカチンコチンに固まってる徳さんの脳ミソではほとんど理解できない。
先日も『霧の犬』に挑戦したがお手上げであった。
だから、対談集などを覗くようにしている。
会話・対話だから何とかなるだろう、、、、と。
今回は、徳さんは知らなかった、和多田進という「週間金曜日」の初代編集長との対談から。
*****
和多田 私は70年代の半ばに「慰安婦」問題の本を出版したんですが、誰も見向きもしなかった。統一教会の問題だって、ちっちゃなメディアのわれわれが「問題だぞ」と一生懸命、警告した。しかし、そのとき大マスコミは見向きもせず、攻撃しても安全になってからワッと取り上げた。まあ、大マスコミというのは、しょせんそういうものだろうと。だから、本当にジャーナリズムをになわなきゃいけないとしたら、最小単位たる一人の人間がやらざるを得ない。いくら世の中を改革したところで、結局はそういうことなんかじゃないかと思いますね。
辺見 朝日にも毎日にも読売にも、個々の記者にはきちんと考えて持続的に光る仕事をしている人はいる。デスクなり上司と議論しながら、負けずに、しこしこと「従軍慰安婦」の問題などを書きつづける人っていますよね。道新はじめ地方紙にもいます。それだけが希望です。でも、人事に一喜一憂し自らを自らを変質させていく人間が大半の世界です。
*****
安倍政府広報新聞と堕した読売、産経、、、。
その中にあっても必死に報道のあり方を問うている、個人としてのジャーナリストの存在を信じたい、、、、。
本日のおまけ
この本を最初に読んだ時(の2011、11、13)のブログから
*********************
辺見 アジアからの花嫁さんというのは、フィリピンからが最もおおいのでしょう。
桑山 いえ、韓国です。でも、抜き去る勢いで中国大陸からの嫁さんが増えています。一九八〇年代はフィリピンがダントツでした。それが、顔形がちがう、冬でも「よく日に焼けてるね」といわれて、韓国に移ったんです。子供の顔が似ていますから。ところが、韓国人の気性が激しすぎるというんで、気だてのやさしい中国の農村部に目をつけたわけです。実際には、北京、上海などの大都市からが多いんです。そうすると、権利を主張したり、働く意欲がありますから、家で家事をしていろといっても無理なわけです。だから、トラブルはおおいんですよ。
変な話ですけど、怒るときにもお国柄がでて、韓国の嫁さんて灰皿を投げる場合がおおいんですね。だから、額がパカッと割れているだんなさんというのは大抵、嫁さんは韓国人なんですね。中国の場合は包丁を持つんですね、みなさん。
**
桑山 タイのカンボジア国境にある難民キャンプのカオイダンとサイト8を比べてみたことがあるんです。カオイダンでは情勢が安定していて、ストレスのもとになるような環境にはないのに、人々の内面に鬱屈しているストレスはモノずごく高かった。逆に、ポル・ポト派系の人たちのサイト8では、危険でストレスのもとはゴマンとあるのに、内面にためこまれたストレスはかなり低かったんです。それで、カオイダンを見ていると日本のような気がしたんです。(中略)日本の場合は、長いだらだらした闘いがあるような気がするんですね。たとえば価値観の変遷もそうですけれども、企業戦士と呼ばれている人たちの戦いを見ると、いつ果てるともわからない。そしてノルマや時間に追いかけられつづける。そうすると、新人サラリーマンのころはアドレナリンが駆けめぐって、仕事をバリバリやれる。でも、それが慢性化して長くつづくと、人間の生体の防御反応のレベルがだうんしていって、危険になるんだと思うんです。
辺見庸 『新・屈せざる者たち』より 角川文庫
**********************
すっかり、かつて読了したものと思っていたのに、手にしてみて未読が判明。
こんなことは珍しい。
たいがいは、未読と思い込んで読み出し、途中、あれ~と、かつて読んだことがあるのを思い出す、ってのがパターンなのだが。
この本は15人の人との対談集。
的を絞って、桑山紀彦さんとの対談から。
動き回る精神科医で国際結婚で日本にやって来た外国人花嫁のケアーをしたり、世界の紛争地域での難民の医療救援に活躍している人だとか。
最初の抜粋は、単純に面白い話として。
アジアからの嫁さんたちは真剣で必死だ。
額を割られるだんなさんもたまんない。
双方の打算のすれ違いが興味深い。
次の抜粋は、ストレスというものの奥深さを教えてくれる。
分かりやすいストレスには人間は思いの外頑丈に出来ているようだが、正体の掴みにくい、複雑に入り組んだストレスには、心身の深いところが蝕まれる、といったお話。
カイロジジイのHPは
http://chirozizii.com/
そして、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、以下をクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
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中上健次の対談集で初めて知り、その後、徳さんがのめり込んだ歌手、新井英一が対談者の一人だったこともあって手にした記憶がある。
辺見庸の文章はほとんどが、超過激で超難解だ。
評論はまだしも、文学作品?となると、今ある現在の世界全てを否認するかの文章だ。
幼いままの脳がカチンコチンに固まってる徳さんの脳ミソではほとんど理解できない。
先日も『霧の犬』に挑戦したがお手上げであった。
だから、対談集などを覗くようにしている。
会話・対話だから何とかなるだろう、、、、と。
今回は、徳さんは知らなかった、和多田進という「週間金曜日」の初代編集長との対談から。
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和多田 私は70年代の半ばに「慰安婦」問題の本を出版したんですが、誰も見向きもしなかった。統一教会の問題だって、ちっちゃなメディアのわれわれが「問題だぞ」と一生懸命、警告した。しかし、そのとき大マスコミは見向きもせず、攻撃しても安全になってからワッと取り上げた。まあ、大マスコミというのは、しょせんそういうものだろうと。だから、本当にジャーナリズムをになわなきゃいけないとしたら、最小単位たる一人の人間がやらざるを得ない。いくら世の中を改革したところで、結局はそういうことなんかじゃないかと思いますね。
辺見 朝日にも毎日にも読売にも、個々の記者にはきちんと考えて持続的に光る仕事をしている人はいる。デスクなり上司と議論しながら、負けずに、しこしこと「従軍慰安婦」の問題などを書きつづける人っていますよね。道新はじめ地方紙にもいます。それだけが希望です。でも、人事に一喜一憂し自らを自らを変質させていく人間が大半の世界です。
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安倍政府広報新聞と堕した読売、産経、、、。
その中にあっても必死に報道のあり方を問うている、個人としてのジャーナリストの存在を信じたい、、、、。
本日のおまけ
この本を最初に読んだ時(の2011、11、13)のブログから
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辺見 アジアからの花嫁さんというのは、フィリピンからが最もおおいのでしょう。
桑山 いえ、韓国です。でも、抜き去る勢いで中国大陸からの嫁さんが増えています。一九八〇年代はフィリピンがダントツでした。それが、顔形がちがう、冬でも「よく日に焼けてるね」といわれて、韓国に移ったんです。子供の顔が似ていますから。ところが、韓国人の気性が激しすぎるというんで、気だてのやさしい中国の農村部に目をつけたわけです。実際には、北京、上海などの大都市からが多いんです。そうすると、権利を主張したり、働く意欲がありますから、家で家事をしていろといっても無理なわけです。だから、トラブルはおおいんですよ。
変な話ですけど、怒るときにもお国柄がでて、韓国の嫁さんて灰皿を投げる場合がおおいんですね。だから、額がパカッと割れているだんなさんというのは大抵、嫁さんは韓国人なんですね。中国の場合は包丁を持つんですね、みなさん。
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桑山 タイのカンボジア国境にある難民キャンプのカオイダンとサイト8を比べてみたことがあるんです。カオイダンでは情勢が安定していて、ストレスのもとになるような環境にはないのに、人々の内面に鬱屈しているストレスはモノずごく高かった。逆に、ポル・ポト派系の人たちのサイト8では、危険でストレスのもとはゴマンとあるのに、内面にためこまれたストレスはかなり低かったんです。それで、カオイダンを見ていると日本のような気がしたんです。(中略)日本の場合は、長いだらだらした闘いがあるような気がするんですね。たとえば価値観の変遷もそうですけれども、企業戦士と呼ばれている人たちの戦いを見ると、いつ果てるともわからない。そしてノルマや時間に追いかけられつづける。そうすると、新人サラリーマンのころはアドレナリンが駆けめぐって、仕事をバリバリやれる。でも、それが慢性化して長くつづくと、人間の生体の防御反応のレベルがだうんしていって、危険になるんだと思うんです。
辺見庸 『新・屈せざる者たち』より 角川文庫
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すっかり、かつて読了したものと思っていたのに、手にしてみて未読が判明。
こんなことは珍しい。
たいがいは、未読と思い込んで読み出し、途中、あれ~と、かつて読んだことがあるのを思い出す、ってのがパターンなのだが。
この本は15人の人との対談集。
的を絞って、桑山紀彦さんとの対談から。
動き回る精神科医で国際結婚で日本にやって来た外国人花嫁のケアーをしたり、世界の紛争地域での難民の医療救援に活躍している人だとか。
最初の抜粋は、単純に面白い話として。
アジアからの嫁さんたちは真剣で必死だ。
額を割られるだんなさんもたまんない。
双方の打算のすれ違いが興味深い。
次の抜粋は、ストレスというものの奥深さを教えてくれる。
分かりやすいストレスには人間は思いの外頑丈に出来ているようだが、正体の掴みにくい、複雑に入り組んだストレスには、心身の深いところが蝕まれる、といったお話。
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