竜神様におすがりした、こーぼう

今、こーぼうの実家が大変だ。

父親が脳梗塞で倒れ、かなりの後遺症を抱えている。
母親が父親の介護を引き受けていたが、子宮ガンになり、もうすでにあちこちに転移がみられ、かなりの痛みを訴えながら在宅で療養している。

遠方に住んでいるこーぼうは、最近ちょくちょく実家に帰るようにしている。

近くに住む姉妹はそんな母親の苦痛を和らげようと、気功の修行をし身につけた。

今回帰省したこーぼうは、車で姉妹の気功の先生の所へ母親を連れて行った。５０キロの距離である。

その気功の先生には、先生とはまた違った施術をする弟子がいて、こーぼうはついでだからその弟子の施術を受けた。

「僕には気功よりその施術の方が効く感じがしたな。体を何回かさすってある点を見つけ、そこをグリグリやってくれるんだけど、痛いだけの効果はあったな」
「どうして、痛いところが判るんですか？って聞いたら、なんと竜神様が教えてくれるんだって。彼女、小さい時からそんな能力があったらしく気功の先生も一目置いてた感じだった。僕の守護霊も見えると言っていたよ」

「若い時は、合理的なものしか信じなかったけど、理屈で説明し切れないものってけっこうあるよね」
「またその施術を受けてもいいな。彼女、結構美人だったんですよ」

「‥‥‥」

まあ、タイトルは冗談です。


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