カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

芝生瑞和 『「テロリスト」がアメリカを憎む理由』 毎日新聞社

2015-07-07 19:12:50 | 本日の抜粋
世界はとてつもなくややこしい事態に陥っており、なかなかな事では理解できそうもない。
とりわけ中東情勢は複雑で何が何やら判りづらい。
いろんな解説書が出ているが、それぞれの著者の目論見が先走っていて、かえって分かりにくくなったりしてる。

この本は中東問題の入門書としては最適だと思う。
問題の始まりは「大国のエゴ」と一刀両断し、それを易しく解説している。
第一次、二次世界大戦の戦後処理で大国がいかに振舞ったかが、物語の起点となって現在につながっている。

「大国」ってのはロクなことをしないもんだ、、、。
そして「大国」は反省と謝罪というものをしないもんらしい。
「大国」に恥の意識なし。

15年前にこの本は出版されたのだが、その最後に、日本の取るべき態度に言及している。
中東各地の紛争地の現場、9・11のニューヨークの現場に佇んだジャーナリストとして。

  *****
 私は何も「日本が旗を立てる」ことに反対なのではない。(アメリカによるアフガン空爆後のアーミテージのショウ・ザ・フラッグの発言を受けて)だがそれは西欧の旗とは違う旗であるべきだ。十字軍と間違われるような旗であってはならない。だから自衛隊の派遣は必要ない。いやこのようなかたちなら、派遣されてはならないのだ。
 日本の立てる旗は「平和」の旗であり、医療活動のための医者や看護婦たち、食糧援助の要員たちが派遣されるべきだ。誰が彼らを武力攻撃から護るのだという議論があるだろう。だがNGOのボランティアたちは武装もしていないし、武装勢力に護られているわけでもない。それでも活動をちゃんとやっている。危険が迫れば撤退するだけだ。それに「平和」を旗印に、人道活動に専念すれば、どんな武装勢力も攻撃目標から外すはずだ。
 そして戦後の復興のために、対立する勢力、周辺国の声に真摯に耳を傾けるべきだ。ここでも、自衛隊を派遣して応分の貢献をしなければ、影響力が行使できないという意見があるかもしれない。しかし、これは間違った議論だ。これは、アメリカの機嫌をとっていなければ影響力が行使できないと言うに等しい。 
 そうではなく、日本は豊富な資金で戦後の復興に協力すれよい。その日本には、対立する武装勢力も周辺国も耳を傾けるだろう。そして影響力は大きくなる。
 最後に強調しておこう。日本はアメリカの轍を踏んではならない。
  *****


本日のつぶやき

うちの国の安倍坊は「大国」の真似事をしたくてしょうがない。
世界のあちらこちらを飛び回って、指導者ぜんとしている。
「日本のリーダーシップのもと、、、、」なんて発言を得意げに繰り返している。
懐に札束をちらつかせて、大盤振る舞いをジェスチャーしている。
地元に落ちる金ならまだいいが、ちゃっかり日本の企業が集金できる仕組みになっている。

オレオレ詐欺の国際版だね。

(国民から)借金した金で、キャバレーで遊んでるようなもん。
己の能力も見極められぬままに、はしゃぎまわっている。
なんか、哀れ、、、。




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