カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

『ビッグコミックオリジナル 戦後70周年増刊号』③ 小学館

2015-08-14 16:17:03 | 本日の漫画
さて、戦争を知らない世代の漫画。
ここらへんになると、徳さんにとって未知の人ばかり。

さそうあきら 「菜々子戦記」

 クラスではヤンキーっぽいズッコケ女子高生。
親友が在日であることを知り、祖父がB級戦犯であることを知り、歴史を勉強しだす。
「前は脳ミソの煮えたおバカちゃん野郎やってけどな。
今はただのおバカちゃんになったから。」
というオチがいい。


浅野いにお 「きのこ たけのこ」

 近未来で戦争に駆り出される現代っ子。
スパイ容疑で捕獲された住民を殺すことを強いられて、、、。


高橋しん 「LOVE STORY,KILLED」

戦場で出会った青年兵士と少女が極限の緊迫、閉鎖空間の中で、精神を破壊されながらも抱く想いとは、、。


いましろたかし 「自爆」

 この平凡で平和な日常に、戦争の影が忍び込んでいる。


三島衛里子 「橋のたもとで」

 実際の末端の兵隊さんたちは、皆、若くて青い、普通の青少年だ、というお話。


石坂啓 「さよなら憲ちゃん」

 イケメンで強引な野郎にレイプされ離婚に至る主人公。
分かれて後、憲ちゃんの優しさを知る。
「憲ちゃんのやさしさに甘えてちっとも大切にしなかった。あたしたちの毎日、あたしたちの生活、あたしたちの平和」 
もちろん憲ちゃんは平和憲法を暗示している。


比嘉慂 「砂の剣」

 沖縄の小さな島に軍隊がやって来て防衛基地を作ろうとする。
軍による基地建設は島の自然を破壊し、島民の風習を踏みにじる。
実話を背景にしているが、辺野古を見据えた信念の漫画。


作・竹熊健太郎 画・羽生生純 「ほーむ・るーむ」

 軍国主義の奇形さと、形式民主主義の滑稽さを同時並行的に展開。


あまやゆうき*吉田史朗 「僕はあの歌が思い出せない」

 近未来の戦場を描く漫画家のお話。
描かれる漫画の残忍さと、現在の漫画の世界を映画の手法を使って描いている。
現代っ子に受けそう、、、。

 
 東陽片岡 「五式戦じじいのブルース」

 戦闘機乗りだったじじいと町のバイク野郎の交流。
互いに機械キチガイ。
この時点で戦争一般が昇華されてる。


井上洋介 「少年と戦争」

 絵本と紙芝居をドッキングさせたような漫画。
事実だけをデフォルメして投げ出している。


徳さんの最後の感想。
最近の漫画家の名前って面白いのが多い、、、、。
それにしても皆頑張っている。




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