カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

養老孟司 『あなたの脳にはクセがある』 中公文庫

2015-08-01 18:18:50 | 本日の抜粋
養老先生の登場である。
『バカの壁』などで有名になっちゃったが、中々どうして、その言説は難解を極める。
言ってることが難解なのではない、その発想の出所が難解なのだ。

皆、偉そげな素振りをして生きているが、それは心の内にひたすら都市化を追求している自分自身を肯定しているからだ、とおっしゃる。
物語は古代文明に始まるから、話は遠大だ。

訳が判らん。
という事で、手の付け易い所だけお相手する。

今の子供の悲劇的状況について。

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 ただ今現在、子供がどうかなっていると騒いでいるが、どうかならないほうがおかしいと、どうして思わないんのだろうか。子どもはもともと自然であり、その自然をすっかり消して、子どもにはじめから都会人になれといっているのが、いまの都市社会なのである。
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いまでは数少ない子どもを、体力にすぐれた栄養のいい女性が、徹底的に面倒をみている。これでは子どもは大変にちがいない。私が子供だったころは、大人は食物の入手に忙しく、子どもにかまうどころではなかった。私の家では父親がなく、母親が医者だったから、子どもの私はもっぱら外で遊んでいた。子どもたち同士で遊ぶ。いまでは少なくなったといわれる、年齢の異なった子どもたちの集団である。
 年齢違いの子どもたちが集まって、日がな一日、遊んで暮らす。そのどこがいいかああ。一歳児を三歳、三歳児を五歳児が、五歳児を七歳児がというふうに、順送りに面倒を見る。そうして育つ子どものなかで、年上の連中は、自分がついこのあいだまでそうであった状態を、年下の子どもの面倒をみることによって再確認する。つまり学習でいうなら、復習をするのである。さらに面倒をみてもらう年下の子たちは、少し発達の進んだ子どもと接することになる。これはすなわち予習である。異世代の子どもたちが団子になって遊ぶことの利点は、まさに発育の予習と復習を繰り返すこと、現代風にいうなら、フィードバックを繰り返しながら育つことである。
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おばあちゃんの知恵というのがあったが、おじいちゃんの知恵も広めねば、、、。



 本日のおまけ

ただただ武骨の人と見なされていた小出さんの意外な素敵な姿を、

ばいばい原発 3.10 きょうと~制服向上委員会と小出先生(難民ナウ!TV)

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