昨年の2月、図書館でこの本を借りたのだった。
久々に手元に置く教科書として、図書館に返本後本屋に走って購入した。
以来、時々、ページをめくるようにしている。
そして、開いたどのページからも、真摯なメッセージを貰っている。
徳さんは次回の東京オリンピック開催に反対している。
別に、オリンピックに反対している訳ではない。
東東北大震災、津波、それに引き続く福島原発事故直後のあの時期に、なんで東京がオリンピックの開催地として名乗りを挙げるのかが理解できないのだ。
国民の目を原発から逸らせるため、としか思えない。
競技者諸君には申し訳ないけど、スポーツは時に時の政府に利用されるんだぜ！
(東京オリンピック怨霊がうごめきだした。
メインスタジアム計画は没！ロゴマークには盗作問題！付属施設の建設計画にも同様の問題あり！建設資材の高騰！復興人員の払底！)
東京オリンピックを成功させようと思えば思うほど、被災地のあらゆる問題と原発の諸問題が放置される、隅に追いやられる。
震災直後誰しも思ったはずだ。
震災地に、そして福島に全力投入と！
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現場の問題が集約されたかたちで見て取れるのは、事故前から原発労働における被爆隠しや労災隠し、給与のピンハネの温床になっていた複雑怪奇な多重下請けの構造である。三機の原子炉が溶け落ち建屋の屋根が吹っ飛んだこの未曾有の事故現場において、この構造だけはしっかりと生き残っている。
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