カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

東京新聞、ふくしま作業員日誌

2014-02-10 18:42:17 | 本日のこういうのが好きだ
「こちら特捜部」など以前からかなり踏み込んだ記事を書いて来た東京新聞。
3・11震災・原発事故以来、他の新聞社には見られない態度を明確にした報道を一貫して貫いている。

その中に、不定期で地味に続けられている『ふくしま作業員日誌』という小さなコーナーがある。
片隅に置かれているのが、読者としては申し訳ない気がしてくる代物だ。

毒の効いた奴がまず目に留まった。

<皮肉な お・も・て・む・き>
 福島第一をよく知る人は、東京五輪招致の最終プレゼンテーションで話題になった「おもてなし」や「状況はコントロールされている」という言葉を、「おもてむき(表向き)」「情報はコントロールされている」と言い換えている。

 それがすっかり仮設住宅にも定着しちゃって、じいちゃんばあちゃんに「これは表向きの話?」とか「相変わらず情報はコントロールされているの」と言われたりする。

「いつまで汚染水漏れしてるんだい」と聞かれ、わからないよ答えたら「俺のオムツを貸そうか」とも・・・。


<まだ安全じゃない> 
楢葉町の警戒区域解除の後、作業員も移動中の車内で、防護服を着ないように言われた。「住民が怖がるから」と説明された。本当の解除はまだまだ先。それなのに、安全より解除に向けた体裁ばかりととのえられている。


<母を失った仔牛に涙>
「福島第一原発の正面から500Mくらいのところで、交通事故で死んだ母牛に13日から仔牛がずっと付き添っていた。
 母牛がひかれてどうしたらよいのか分らないみたい状態みたいで、道路にぺッタリ座っていた。
 母牛にブルーシートをかけられた後も、そばを離れなかった。

 泣けた。離れて暮らす息子のことを思い出して胸が熱くなった。

 一緒に被曝してきたという思いもある。保護されて本当によかった。


<みんな無理している>
 でも、みんなに迷惑を掛けたくないと、つい頑張ってしまう。意識がもうろうとしたり、手足がしびれてきても、あと少しで終わると自分に言い聞かせて、作業を続けてしまうこともある。
 給料が減るとか、次の仕事をもらえないのでは、という不安もある。具合が悪い人を出すと、会社全体で仕事を干されてしまうのではないかという意識も働く。
 雇用が安定したら、みんな無理しなくなるのに。


<危険はちゃんと教えて>
必死に頑張ってタンクを設置する人たちの姿を見てきたから、汚染水漏れと聞くと悲しくなる。日本の技術力でも漏れないようにするのは難しいだろうか。

漏れがあったのは多くの作業員が通る五差路の近く。でも現場の僕らには情報が伝わってこない。300トンというのも、レベル3になったのも、ネットで知った。情報がこないのは慣れっこだけど、体を張って働く作業員に危険は教えてほしい。


<廃炉まで働きたいけど>
作業員が感謝されたのは初めだけ、結局、使い捨てになっている。招来病気になっても、誰も何もしてくれないだろうな。


大きな選挙の翌日、徳さんは不機嫌になるのを定番としている。
今日のブログは、ただただ自分の精神の安定を保つための点滴作業である。
ゴメン!


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