I love Chiee!

chieeと私のバトルな日々

しゅくだい

2009-09-30 21:04:40 | art
受診の帰り、天王寺に向かった。

駅構内のイートインのパン屋さんでお昼を済ませて、近鉄百貨店で開催されている「いもとようこ絵本原画展」を見に行った。

いもとようこさんは、絵本作家・童話作家で、ほのぼのとした絵は誰もが一度は見たことがあると思う。

NHKのいないいないばあっ!、と聞けばわかる人もいるかもしれない。 

会場に入ったとたんに、たくさんの優しい絵に囲まれて、とてもあたかい気持ちになった。

美しく、やさしく、繊細。

会場にある何気ないコメントを見ても、この方の人柄が感じ取れる。



帰りに絵本を一冊買った。

「しゅくだい」

それはとてもあたたかいお話。

ああ…みんなこんな風に愛されると、この世の中はもっと変わるだろうに。

最近、子どもたちを取り巻く問題を学び知るにつれて、このお話を素直に読めない自分が悲しくなる。

彼女の表現する童話の世界はどれも優しくあたたかい。

しかし、今でいう児童虐待が普通に描写されているものも多い。

古い童話の中には、残酷だったり悲しい結末を迎えるものも多い。

私もその場で、いくつかをパラ~っとめくって見たけれど、「キツネとぶどう」「ごんぎつね」は買えなくて、このほのぼのとした「しゅくだい」を選んだ。



その後、戦禍の国の報道写真展を見るために、はしごしようと考えたが、この後に見に行く気にはなれなかった。

あたたたかい夢の世界と悲しい現実の世界の間には何があるんだろう。

絵本原画展はchieeにも見せてあげたかったが、今日は最終日で5時までだったので、断念。

帰ってから「しゅくだい」を見せたら、

「こんなしゅくだいだったらいいのになあ~」

chieeの感想は単純である。

でも子どもにとってはもっとも大事なことなのかもしれない。



ちなみに「しゅくだい」は「だっこ」だった。

これは子どもの絵本というより、おとなへのメッセージかもしれない。




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