岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

なぜ、公文書偽造や統計データの不正が頻発するのか。

2019-02-01 19:54:22 | 安倍改憲退治

公文書偽造はともかく

統計データの不正が始まったのは安倍政権よりかなり前と言えます。

もちろん、担当者にはわかっていて、危ない橋を渡ってきたのですね。

なんども担当の交替があったはずですから、新任の担当者が不正な統計を作っていたことには気が付いたはずです。

皆さん、優秀な中央官僚です。

なぜ、さらに危険なデータ修正のソフトを作ってまでして隠ぺいしたのでしょう。

原因として考えられるのは、日ごろ社会保障費の伸びが大きいと厚労省が指摘されていることです。

与党からもマスコミからも言われます。

厚労省にしてみれば、なるべく支出が少ない方が努力していると思われるわけです。

そして最終的に予算を握るのは財務省です。

各省庁は財務省にとても弱いのです。

予算折衝は難しい。

自然増さえ押えられる。

ならば、「気が付いた統計不正」を明らかにするなどもってのほかです。

もちろん、政権からは都合のいい数字を求められる。無理に数字を作るという展開です。

賃金が上昇しているというデータを聞いても私たちは実感はありませんでした。

でも、数字が間違っているとは思わないので、調子よく賃金が上がっている人もいるものだと思っていました。

うらやましい話だと思いました。

まさかデータが不正に集められていると思わなかったのです。

そしてそれは政権にとってはまことに都合のいい数字だったのです。

数字は人を説得させる力があります。

具体例として先月安部氏がダボス会議の演説で話した内容を引用します。

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そんな状況だというのに、求職者1人に対して一つ以上の求人企業がある、しかもこれは国中どこでも同じだという、空前の状態になっています。就職したいと願う大卒者100人のうち現に雇われる数たるや、98人。これも記録破りの数字です。

 産業界の対応はというと5年連続、賃金を今世紀に入って最も高い前年比2%上げるという対応を示してきました。

 こうしたことの結果、私が総理在任中の6年間に、日本のGDPは10・9%伸び、4900億ドルを新たに加えました。雇用と所得が増え、それが需要を生んでさらなる雇用につながるという経済の好循環こそは、長らく待ち望んだものでしたが、いまや根づきつつあります。

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赤字の部分は嘘だったのです(黒字の部分も精査する必要が生じています)。

まさか名目賃金のことだったと言い逃れするのでないしょうね。

実質賃金なんか上がっていないのです。

まともな研究者は指摘していました。

安部氏は、常々日本のつづ浦浦まで好景気を届けなくてはならないと言っていますが、もともと好景気は企業だけの話だったのですから、つづ浦浦に行くはずはないのです。

よくもまあ騙されたものです。

もちろん、騙された方にも責任があります。

まさか「統計データまで間違っているわけはない」と思っていたことも甘かったのです。

国際的な信用にかかわることでもあります。騙されたの国民だけではなく世界の人々ですから。

 

まだ騙され続けますか?と問われていますね。

 

お読みいただき有難うございました。

しかし、書いているとだんだん熱くなってしまいます。

この思いを忘れてはいけませんね。

 


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