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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

ロンドン・テロにどう向き合うのか。

2005-07-08 10:08:48 | 世界のなかま
また出口がふさがれた思いだ。

米英主導といっていい英国サミットが標的にされた。
そして、防ぐことができなかった。
先進諸国の最も緊急の課題である「テロとの闘い」に
またも失敗した。

ブッシュへのテロから4年。ブッシュ・ブレアの対テロ闘争は、
今だ成功しないどころか、危機は深まっているということだ。

この危機の原因がなになのか。
複雑に絡み合っていて解けそうもないが、一つだけは確かである。

それは「憎しみ」の感情である。
これは確かだと思う。
どのようにすれば「憎しみ」が溶けるかを考えるしかないだろう。

しかし、万が一、もし憎しみもなく殺人が繰り返されていると
すればまったくお手上げである。絶望しかない。

それは否定しよう。
では「憎しみ」や「憎しみの連鎖」の根源は何なのだろう。

ニューヨーク・テロ以後のブッシュは、対テロ戦争という「北風」
しか対策を練ってこなかった。
それで、米国は守れると信じたかったのだろうが、
それは不可能だ。
「憎しみ」は増すばかりだ。

「憎しみ」や「憎しみの連鎖」を絶つすべをなんとか見つけ
なければアルカイダを壊滅したとしても終らないことは確かだ。

反社会的な人間は刑務所に入れておけばいいという話もある。
米国の刑務所人口は200万人。世界一の収容者国家である。
隔離政策にも未来はないということだ。

「憎しみ」や「憎しみの連鎖」の対極にあるのが
「寛容」であり「連帯」である。
人を信じることが困難は時代であることは間違いない。
しかし「信じる人」と「信じられない人」を峻別するということも
無理なことなのだ。

ブッシュは「信じられない人」を抹殺ないしは隔離しようとする。
それは不可能な話である。

「北風」とともに「太陽」が必要なのであろう。
残念ながら「太陽」だけでは無理なことも理解できるが。

対テロの決意とともに、「寛容」と「連帯」を試み続ける忍耐が
なければならない。

それが各国に指導者や国民に求められていることだと思う。

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2 コメント

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Unknown (きよ)
2005-07-08 22:06:54
そして日本も巻き込まれていくのか?

憲法改正も声高になってきた。

イラクの実情がもっと報道されないものか。



しっかり考えなくては

私に何ができるのか?
返信する
私に何ができるか。 (i岩清水)
2005-07-09 10:09:21
コメントありがとうございます。

「私に何ができるか」という問いは

重要ですね。

何らかの行動に繋がらなくては、

意味がないですね。

私は「憎しみ」を煽る言動に反対して

いきたい。

「憎しみ」は理性と対極にあると

考えています。

返信する