岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『ケアマネジャーは医師に何をもとめるか』その3

2010-03-20 22:28:22 | 地域包括支援センター
具体的に4つの要素をあげ、回答してもらっている。
① 関係性:医師があなたを覚えてくれるかどうか。
② 態度:医師の態度が威圧的かどうか。
③ 情報提供:医師が医療情報を十分提供してくれるかどうか。
④ 知識:介護の仕組みをよく知っているかどうか。

結果のみを書けば、③の情報提供をもっとも医師に求めています。

これは「介護・制度に対する知識がないのはある意味あきらめる。だが、医療情報だけは
きちんと提供してほしいというケアマネジャーの切なる要望ではないか」と解釈している。

※この医療の情報提供に関しては、私はそれほど困ったことはないように思う。
がんの末期の方の看取りも経験させていただいているが、医師との連携はスムーズだった。
最近も病棟で非常に厳しい容態の方を訪問したが、医師に、「もう一度、自宅に戻ってもらいたいのだが…」まで
話していただいたことで、進行状態を把握できた。十分な情報提供だった。

また、医師とて利用者すべての医療情報を得ているわけでもない。
外来での診療のみの場合、把握できていない部分も多いのではないだろうか。
意見書などをみての感想ですが。

調査報告をされた医学部3年の和泉誠人さんと光田栄子さんが感想が書かれていた。

二人は、岡山県の川上町での地域医療研修を体験している。
川上町は、中山間地域で医療・福祉資源乏しく、高齢化が進む地域である。
和泉さんは、「この地域の医療と福祉介護を支えているのが川上医療センターである。
診療所、在宅介護センター、介護老人保健施設が同一の敷地にあり、医療と福祉介護が密に
連携をとり、素晴らしいサービスが提供されていた」が、
日本全体でみればどうなのだろうかと。そして、
「川上で印象的だったのが、そこで働く人が、すごく充実して、楽しんで仕事をしている様子だった」。

ではなぜ医療や介護の現場の多くで「働く人が仕事を楽しめないか」。

「連携することも仕事を楽しむ上できっと重要だと思う」。

『ケアマネジャーは医師に何をもとめるか』調査は、そのような視点からなされたものだった。

※平成17年岡山国体開会式を詠った短歌。御製。

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