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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

津波の到達点内には人は住まないようにしてほしい。

2011-03-25 21:32:50 | 東日本大震災
被災者の方が今まで住まれていた土地に再び住みたいという気持ちが理解できるつもりだ。

阪神淡路大震災においても同じ場所に住んでいる被災者の方が多い。皆さん神戸を愛しておられる。

確かに慣れ親しんだ土地は住み心地がいい。
愛着もある。

私たちの心の中には、大地震が起きたからには、当分はこないだろうという考えがないだろうか。
阪神淡路大震災のときも話したものだ。

百年は地震が来ないと。

そうして大地震や大津波の記憶は薄れていくのだろう。

被災地に家を建てないという決意はだれのためにするか。

遠い子孫のためだと思う。

今回の大津波による被害は遠い先祖が「被災地に家を建てない」という決意を守り通すことができなかったからとも
いえないか。

それでは人が住むところがなくなるという声もあるだろう。
しかし被害があまりにも大きすぎる。

被害は遠い子孫におよぶという「遠い目」を持って復興にあたることができないものか。

もちろん、市や県、そして国による意志が必要なことはいうまでもない。

とにかく津波の到達点内には人は住まないようにしてほしい。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
住居禁止地区 (岩清水)
2011-04-03 06:31:08
コメントありがとうございます。
政府や県も考えているようですね。
地震では耐震建築が効果がありますが、津波は
水際で防ぐすべがありません。
大被害があって初めて学んだことになります。
もう繰り返してはなりませんね。
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Unknown (Jun Motomatsu)
2011-04-03 00:40:18
仰るとおりだと思います。
今回の大津波については、過去3000年に3度起こっていたようで、危惧していた学者もいたようです。

1000年前(貞観津波)のご先祖は、1000年後津波が再来するとは夢にも思わず、再び被災地に住み着いたのでしょう。

しかし、1000年後必ず同規模の津波はやってきます。
子孫にこのような試練は必要ないですし、住まない選択をすることは、現代の私たちの責任でもあると思いますし、人間が立ち入ってはいけない領域なのかも知れません。(熱帯雨林地帯のように)

 私は、同様の提案を首相官邸にしました。政府が英断をしてほしいものです。
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