若年性認知症の当事者である佐藤雅彦さんから介護者へのメッセージです。
原文のママです。
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介護職にしてもらいたくないこと
1)ごまかしたり、うそをついたりすること
たとえば、奥さんが入院して、施設に預けられているある男性は、夕方になると妻が心配するから「家に帰る」とそわそわする時、奥さんはすでに病院で亡くなられでこられなくなったとき、奥さんは旅に出ているからこられないと嘘をついたりするとき、いつまでも奥さんに合わせてくれないことで本人が職員に不満をもつたり、不安になってしまうので素直に奥さんが亡くなったことをつげ、最初は受け入れないかもしれないが、奥さんの写真をそばにおいて、「奥さんは天国でみまもっていますよ」と真実を告げる。
最初はショックを受けるが、本人乗りこえる力を信じて悲しみに共感して、職員が動揺することなく毅然とした態度で臨むことが大切である。
2)施設の職員が、時間がないという理由で認知症本人ができることを代わりにやってしまい認知症本人のできることまですること。
やろうとする意欲と機会を奪いその状態が長くつづくと、やれることもできなくなる。
3)子供程度の能力や経験しかないように扱う。
4)きちんとした人間でないというレッテルを貼ること
5)責めたり、非難をあびせる。
6)認知症の人によっては(言葉に対して認知程度の軽度のコミュニケション能力が十分ある人)、本人のプライドを傷つけるようなゆっくり話したり単純な話し方をしない。普通に話しても理解できる人もいる。
7)何か認められないことをしたからという理由で、仲間外れにしたり追いやったりする・
8)気持ちを無視したり、真剣に受け立ってもらえない。
9)権力や脅しで心配させたり、不安にさせる。
10)生きた、感情のある人ではなく、物や動物のように扱う
11)頼んだことを、無視してやらない。
12) 認知症の人の話を真剣に聞かない。
13)介護職員側の対応に問題があるのに、認知症の人に責任を転化する。
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私自身、認知症を発症している父を介護しているのですが、その場限りの対応をしてしまうことがあります。
反省しきりです。