ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

つらい数値

2012-06-20 | 独居中高年
このブログには、できるだけ包み隠さず何でも書いて行こうと決めている。

53歳の自殺未遂まで追い込まれた男。
そういう自分が生き直すためには、恥も外聞も書いていく覚悟が必要だと思うからだ。

とは言え、書けないこともあった。

私は男性更年期障害のため、ホルモン療法を受けている。

男性更年期障害とはある種の男性ホルモンが低下することで起こる症候群である。

その症状の中に、抑うつ感、慢性疲労、不眠などがあると知ったとき、自分そのものだ…と思った。

掛かり付け医に行って血液検査を頼むと、出た数値は「要治療」範囲だった。

そして男性ホルモン療法をやっている大きな病院の泌尿器科に通うようになった。

四週間に一度ホルモン注射を打ち、三ヶ月に一度血液検査をする。

保険が効かないからかなりの出費だ。

それでも生き残るためには仕方がない…と思った。

今日はホルモン注射の日で、前回の血液検査の数値も知らされた。

驚くべきことに、私は毎回ホルモンの数値が下がっている。補充療法を受けながら下がるという例は稀だと言う。

私は次回から三週間に一度のペースで注射をすることになった。


家に帰って調べてみると、強いストレスを感じ続けると、ホルモンを作ることが出来ない場合もある…と書いてある。

私はそれではないか。

私は自分の生来の質の弱さを突き付けられたようで、心底悲しくなった。

でも。

私は素朴で愛情ある家族に囲まれて生きてきた。

子供の頃から、弱い者、劣った子には、なぜか哀切と共感を抱いた。

現在中年になり、厳しい時代で毎日苦しい思いをしてるけれど、自分の弱さを恥じるのはやめよう。

ただ、生きるための手段は尽くして行こう。