ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

ブログ二ヶ月

2012-06-10 | 分かち合い
今日でこのブログを始めてから二ヶ月になる。



3月19日、私は大量服薬をして救急搬送され、ICUに四日間入院した。

当然、勤め先は休職した。

主治医や会社と話し合い、休職期間は四週間と決まった。

再出勤まで一週間をきって、私は不安と恐怖感で、どうしようもなかった。

家族は寄り添うように励まし、友人たちも応援してくれたが、とにかく復帰する自信がもてなかった。



私は、ブログを始めることにした。

ブログには、自分の状況を複数の相手にほぼ同時に知らせる機能がある。

以前もブログをやっていたので、そのことは体験的に知っていた。

しかし、今回は、ずっと切羽詰った状態だった。

救急車で運ばれた同じ部屋に一人で暮らし、同じ職場に通うのである。

私は、恥も外聞もなく、苦しいときはブログにさらけだし、SOSを発信しようと思った。



二ヶ月たって、ブログはその役割を果たしてくれたと、つくづく思う。

そして、同時進行の感情発露とはまた別の効果もあった。

自分の状況の変化を、後から確認できることだ。



初めのころ、私は不眠の苦しみを繰り返し綴っている。



確かに職場に復帰してから二週間くらいは、眠れなくて本当に苦しかった。

「今日は眠れるだろうか」と、いつも怯えていた。

でも今は、不眠をほとんど案じることなく生活ができている。

それだけでも、生活の質に天と地ほどの違いがある。



ブログに不眠の苦しさを書くことにより、家族や友人が励ましてくれ、私は不眠克服のためのアプローチができた。

そして、今こうして過去を振り返り、自分の生活が改善しているありがたさを知ることができる。



まだまだ苦しい綱渡りの日々が続くだろう。

でも、ブログを始める前と明らかに違うのは、「繋がっている」という実感があることだ。


それをもっと多くの人と分かち合いたいと思う。