ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

ダメだよ、おじさん

2012-06-18 | ほとほと日記
私の職場にはヘルパースクールの実習生がしばしば実習に来る。
今日来る予定の実習生に、私は密かに注目していた。私と同じ、53歳の男性だったからだ。
ところが、始業時間が近づいても来ない。9時を過ぎても、来ない。

てっきり、何かの理由があって休むのかと思った。

ところが15分くらい過ぎてからやって来た。
道に迷ったと言う。それにしても遅れるなら一報すれば良いのに。

私もヘルパー二級資格を取ったことがあるが、実習では堅くなって怖くて何もできなかった。

だから何もできなくても仕方がないと思う。

でもこの53歳は、いじけているのか照れているのか疲れ果てているのか、どうにもやる気が感じられなかった。指導している職員の評価も芳しくない。

6時過ぎ、私が事務所に一人残っていると、入居者が事務所に用があるときに押すチャイムが鳴った。

ドアを開けると実習生がいた。
「駅までの道が分からないから教えて欲しい」
という。
私はムッとした。なぜドアをノックしないんだ?居酒屋のお客さんでもあるまいし、なぜチャイムを押す?
駅までの道のりが描いてある簡単な地図を渡すと、ろくに礼も言わずに出て行った。

そんなことじゃダメだよ、おじさん!

厳しい現実

2012-06-18 | ほとほと日記
有料老人ホームの現場のトップはホーム長だ。

老人ホームのホーム長というと人助けの現場監督のようだが、会社の評価は利益をどれだけあげたかが全て。相対的に低いホームは左遷されてしまう。

この春に多くのホーム長が左遷されて会社を去った。
そのうちの一人から連絡があり、今、病院で看護助手をされていると言う。

温厚でだれにでも優しい人だった。

明日は我が身だ。心身が壊れるほどストイックに頑張り続けなければどうなるかわからない。

つらい時代だ。