古美術 崎陽

古唐津 茶碗 他お茶道具等 古美術全般を取り扱う「古美術崎陽」のHP日記

長崎の歴史~正月編~14

2013-01-10 04:45:46 | 長崎の歴史
補足2

~芝蘭堂~3


寛政6年(1794)オランダ商館長の江戸出府で

オランダ人と初めて対談した玄沢は、

これを機にこの年の閏11月11日が

西暦で1795年元日に当たることから、

芝蘭堂(この時期は京橋水谷町)に多くの蘭学者らを招き、

新元会(元日の祝宴)を催した。

世にオランダ正月と名高いこの宴はその後も毎年続けられ、

玄沢の子・玄幹の死まで44年間行われた。

芝蘭堂は文政10年(1827)の玄沢の死後も、

長男玄幹(磐里)が継ぎ、

さらに孫の玄東(磐泉)にまで引き継がれ、

江戸における蘭学学習の一大中心地としてあり続けた。

なお、洒落っ気も持ち合わせていた玄沢は

「しらんどう」の名をもじって「無識堂半酔先生」と号し、

「医者商」なる戯作も書いている。


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