古美術 崎陽

古唐津 茶碗 他お茶道具等 古美術全般を取り扱う「古美術崎陽」のHP日記

幕末の長崎で活躍した人~「木下逸雲」~6

2012-06-22 17:05:01 | 長崎の歴史
補足~1


黄檗僧の渡来とともに、

長崎には北画の系統が伝えられましたが、

当初は一部の人がそれを学んだに過ぎませんでした。

享保16年の沈南蘋の渡来と前後して、

伊孚九や費漢源が来舶して南画の画法を伝えると、

長崎の画人達に注目され、

一方では、中国趣味を尊んだ

文人達の間に定着して行きました。

さらに、19世紀の中頃になると、

江稼圃などの渡来によって、

長崎の南画は本格的なものとなり、

長崎三画人と呼ばれた鉄翁祖門、

木下逸雲、三浦梧門などによって大成されました。

そして、これら南画は、

文人画とも呼ばれて全国に広まり、

池大雅・与謝蕪村・田能村竹田・谷文晁などが活躍、

江戸時代後期のわが国画壇に

主要な地位を占めるようになりました。

当時長崎は全国から画を志す画人が多く集まりました。




   古美術崎陽

       長崎の歴史