古美術 崎陽

古唐津 茶碗 他お茶道具等 古美術全般を取り扱う「古美術崎陽」のHP日記

幕末期の長崎で活躍した人~大隈重信(4)

2010-06-16 16:55:58 | 長崎の歴史

大隈の下には

伊藤博文や井上馨といった若手官僚が集まり、

木戸孝允とも結んで近代国家の早期建設を謳い

大久保利通らを牽制した。

当時、政治談義にふけった大隈の私邸をさして

「築地梁山泊」と称した。



民部省を吸収合併させて

大蔵省を一大官庁とした大隈は

地租改正などの改革に当たるとともに、

殖産興業政策を推進した。

征韓論には反対し、

その後、殖産興業と財政改革という点から、

明治8年(1875)大久保利通と連名で

財政についての意見書を提出したりしている。

西南戦争による支出費用の調達と

その後の財政運営に携わった。


自由民権運動に同情して

国会開設意見書を提出して早期の憲法公布と

国会の即時開設を説く一方、

開拓使官有物払下げを巡り

かつての盟友である伊藤ら薩長勢と対立、

大隈自身の財政上の失政もあり、

明治14年(1881)参議を免官。

大隈は辞表を提出した。

明治13年(1880)には、

会計検査院創設のための建議をおこなっている。


   古美術 崎陽