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【浜矩子×大竹まこと×室井佑月】「景気回復は雰囲気?」政府与党の経済政策の欠陥!

2015-12-14 20:37:23 | 日記





【浜矩子×大竹まこと×室井佑月】「景気回復は雰囲気?」政府与党の経済政策の欠陥!
https://youtu.be/rRZJArqhvFE


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【●】「水木しげるさんの死~なぜ「戦争反対とは決して言いません」だったのか。の巻 
雨宮処凛がゆく!」 晴耕雨読 2015/12/14 天皇と近代日本
http://sun.ap.teacup.com/souun/19059.html

2015年12月9日up雨宮処凛がゆく!第358回 水木しげるさんの死~なぜ「戦争反対とは決して言いません」だったのか。の巻 から転載します。

 11月30日、漫画家の水木しげる氏が亡くなった。
 その訃報に触れた時、「ああ、やっぱり会えなかったか…」としみじみ思った。

 本当は、今年の1月、水木氏に取材をすることになっていた。取材内容は、水木氏の戦争体験。マネージャーの方を通して本人の快諾を頂き、日程も決まっていたものの、取材数日前、体調を崩されたとのことで話は流れてしまったのだ。高齢のため、大事をとりたいという旨の丁寧な連絡を頂き、残念だったが、出版の日も決まっていたので「水木氏への取材」は叶わぬ夢となってしまった。その本が、今年7月に出版した『14歳からの戦争のリアル』だ。本書には、実際に戦争を経験した人として、俳人の金子兜太さんと女優の赤木春恵さんにご登場頂いている。

 そんな水木氏の取材を巡るやり取りの中で、私の中に強く印象づけられた言葉がある。それは取材を快諾して頂いた際の、マネージャーさんからのメールの言葉。
 高齢のため、長時間の取材は受けられないなどのいくつかのことわりの言葉の後に、こんな文章が続いていた。
 「それと水木は『戦争反対』とは決して言いません。
 そのために、記事をうまくまとめられない記者さんも過去にはおられました」
 ラバウルの激戦地に送られ、左腕を失い、生死の境を彷徨うほどの経験をし、仲間も多く失った氏なのに、なぜ、「戦争反対」とは決して言わないのか。取材が叶った際には、そのことをこそ、聞きたいと思っていた。しかし、もう氏はこの世にいない。永遠に解けない謎だけが、私の中に残された。

 この国の多くの人が「水木漫画」の影響を受けてきたように、私も子どもの頃から彼の漫画のファンだった。のちに「ガロ」系漫画に猛烈にハマったのも、おそらく水木漫画という下地があったからだと思う。
 そんな氏の存在が私の中で決定的に変わったのは、ある本を読んでからだ。それは『昭和二十年夏、僕は兵士だった』(梯久美子 角川書店)。戦争を体験した人々にインタビューをしている本書で、水木氏は今から7年前の08年、86歳で取材を受けている。

 氏の体験は、やはり壮絶だ。しかし、本人の語り口はあくまでも飄々としている。寝ることと食べることが最優先のライフスタイルを軍隊でも変えず、毎日遅刻して毎日殴られたこと。交代で不寝番をし、望遠鏡で海上を監視していたら、ついオウムに見とれてしまい、小屋に戻るのが遅れたこと。すると小屋が直撃弾を受けて、分隊は全滅したこと。また、仲間がどんどん「勇ましい戦死」とはほど遠い形で命を失っていったことも語られる。
 ある者は生きた魚を喉につまらせて死に、ある者はワニに食べられて死ぬ。それも、何人も。川に落ちた帽子を拾おうとして水に少し手を入れるなどした際に、あっという間に引っ張られるのだ。ワニは上半身だけ食べて下半身は泥の中に埋めておく習性があるそうで、2、3日経つとゲートルをきちんと巻いて靴を履いたままの下半身が流れてくるのだという。そんな描写が続いたかと思うと、現地の集落の人たちと仲良くなり、のんびり暮らす彼らの村に入り浸るようになった上、自分の畑まで作ってもらうというあり得ない展開になる。 
 戦争が終わった時、水木氏は現地の人々に「ここに残れ」と言われたという。「みんなとトモダチになったし、景色はきれいだし、のんびり暮らせるし。自分に合ったところだと思った」という氏は現地除隊を一時は真剣に考えた。しかし、相談した「軍医殿」にとにかく一度日本に帰るよう説得される。もし、この時、水木氏が現地除隊していたら、『ゲゲゲの鬼太郎』などの名作が生まれることはなかったのだろう。

 そんな氏の不思議な戦争体験を知った私は、彼の戦争体験を綴った漫画を読み漁った。『総員玉砕せよ!』『敗走記』、イラストと文章からなる『水木しげるのラバウル戦記』などなど。
 「私はなんでこのような、つらいつとめをせにゃならぬ」。慰安婦が歌う「女郎の歌」を、最後の突撃の前に兵隊たちが歌う『総員玉砕せよ!』。印象的なシーンはたくさんあるが、もっとも強烈に覚えているのは、敵に撃たれて負傷し、倒れた仲間の指を切るシーンだ。
 まだ生きているというのに、「遺骨を作るんだ」と上官に言われ、スコップの先で小指を切り落とす。土砂降りの雨の中、指を切られた兵隊は去っていく仲間の気配を感じ、「おめえたちゃあ行っちまうんか」と呟く。
 『水木しげるのラバウル戦記』には、氏が左腕を失った際の描写もある。寝ている時に敵機のマークが上空に見え、穴に避難しようとするものの間に合わない。そこに爆弾が落ち、左手に走った鈍痛。バケツ一杯あまりの出血をし、翌日、「七徳ナイフみたいなもの」で軍医が腕を切断。「モーローとしていて、痛くなかった」という。が、その後、マラリアが再発。以下、『水木しげるのラバウル戦記』からの引用だ。

 一日中寝ているしかなく、ぼんやりと考えごとばかりして暮らしていた。文明なんてなんだ、いじめられ、そして、何かあると天皇の命令だから死ねとくる。また、忙しいばかりで何もない。それにくらべて土人(著者注 現地人のこと)の生活は何とすばらしいものだろう。即ち、日本人には味わえないゆったりとした心があるのだ。
 いぜんとして乾パンもめしものどを通らず、熱も下がらないまま、ある夜、注射が突然こわくなり、じっとしていられなくなって軍医のところへ行こうとヨロヨロ歩きだした。
 あとでわかったことだが、少し狂ってきていたのだ。意識もあまりはっきりしていず、気がついた時は、豪雨で川みたいになった道をヨロヨロと歩いていた。熱い体に冷たい雨が、なんとなく心地よい。あたりは真っ暗。
 そのうちジャングルの中に入り、前にもうしろにも行けなくなった。動こうと思っても、指と首ぐらいしか動かない。「ああ、俺はこんなところで死ぬのか」と思ったまま、意識がなくなった。
 ガヤガヤという声がして、二、三人の戦友と軍医さんに手足を持って壕の中へ運ばれ、リンゲルという注射を打たれた。
 病気は一進一退で、寝たままだった。外では玉砕の歌が歌われ、死の気分が漂っている。いま生きたとしても、どうせ敵が上がってきて一年後には死ぬだろうというのが、そのころの兵隊の気持だった。前線は、はるか先の沖縄あたりになっているのだ。
 ジャングルに埋もれた、左手のない遺骨。一年後の自分の姿を想像したり、頭も少しおかしかったとみえて、軍医さんをなぐったりしたのもこのころだ。

 水木氏のこういった描写や漫画を読んでいると、「ああ、こんなふうに死んでいったんだろうな」という無数の死者の無念がひしひしと伝わってくる。東部ニューギニアだけでも、日本兵の死者は12万人を超えるという。

 この原稿を書くにあたり、水木氏の戦争漫画などを改めて読み返して、氏が「戦争反対」という言葉を決して言わない理由が、なんとなくだけど、わかった気がした。「戦争反対」という、ある意味でありきたりな言葉では、とても言い尽くせない思いがあったのではないだろうか。たった四文字の漢字になどとても託せないほどの、経験していない者には決してわからない気持ちが、氏にその言葉を吐かせなかったのではないだろうか。

 水木氏のインタビューをした梯氏は、『昭和二十年夏、僕は兵士だった』で以下のように書いている。

 インタビューの中で、水木氏は一度も、いわゆる正論を吐かなかった。あくまでも”駄目な二等兵”の視点から戦争を語り、見出しになるような決め台詞や恰好いい言葉はひとつも出てこない。
 おそらく氏は「美学」が嫌いなのだ。食べて、排泄して、寝る――戦記マンガの中で繰り返しそのことを描いたのも、戦場における「美学」の対抗軸としてではないだろうか。美学に酔って、人間を軽んじた軍人たちへの痛烈な批判がそこにはある。

 そんな水木氏は、『総員玉砕せよ!』のあとがきで、以下のように書いている。

 ぼくは戦記物をかくとわけのわからない怒りが込み上げてきて仕方がない。多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う。

 戦死者たちの霊に突き動かされるようにして「戦争」を描いた漫画家が、戦後70年の冬、93年の生涯を終えた。
 水木氏の戦争漫画は、妖怪漫画とともに、長く読みつがれていくだろう。
 ああ、でも、一度お会いしたかった!

「第358回 水木しげるさんの死~なぜ「戦争反対とは決して言いません」だったのか。の巻」 に1件のコメント

magazine9 より:
2015年12月8日 2:44 PM

『水木サンの幸福論』という著者のなかで水木さんは、最も愛着深い作品として『総員玉砕せよ!』を挙げ、「誰に看取られることもなく、誰に語ることもできずに死んでいき、そして忘れられていった若者たちの物語だ」と書かれていました。水木さんの訃報に触れ悲しみを感じるとともに、美学では済まない戦争の現実を知る方たちから直接話を聞くことができるのも、本当にあとわずかな時間なのだとあらためて気付かされました。
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雨宮処凛

あまみや・かりん: 1975年北海道生まれ。作家・活動家。2000年に自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版)でデビュー。若者の「生きづらさ」などについての著作を発表する一方、イラクや北朝鮮への渡航を重ねる。現在は新自由主義のもと、不安定さを強いられる人々「プレカリアート」問題に取り組み、取材、執筆、運動中。『反撃カルチャープレカリアートの豊かな世界』(角川文芸出版)、『雨宮処凛の「生存革命」日記』(集英社)、『プレカリアートの憂鬱』(講談社)など、著書多数。2007年に『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版)でJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。「反貧困ネットワーク」副代表、「週刊金曜日」編集委員、、フリーター全般労働組合組合員、「こわれ者の祭典」名誉会長、09年末より厚生労働省ナショナルミニマム研究会委員。オフィシャルブログ「雨宮日記」
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【●】 森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 景気後退を無視する政府・日銀(週刊実話)
★阿修羅♪ > 投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 12 月 10 日
  http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/431.html


森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 景気後退を無視する政府・日銀
http://wjn.jp/article/detail/1077253/週刊実話 2015年12月17日号


 11月19日、金融政策決定会合後に記者会見した日銀の黒田東彦総裁は、「個人消費や輸出の増加も確認された」として、「景気が緩やかに回復している」との評価を変えなかった。

 強気の景気判断は政府も同じで、10月の月例経済報告は、「景気は、このところ一部に弱さもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が続くなかで、各種政策の効果もあって緩やかな回復に向かうことが期待される」としている。現状も先行きも、景気は回復だというのだ。

 しかし、内閣府が11月16日に発表したGDP統計によると、4~6月期が前期比▲0.2%、7~9月期も▲0.2%と2期連続マイナス成長となっている。これで今年度もマイナス成長になる可能性が高まった。

 戦後の日本経済を見ると、年度ベースでマイナス成長に陥ったのは過去5回しかない。

 1回目は、第一次石油危機の'74年度、2度目は消費税を5%に引き上げた翌年の'98年度、3度目は不良債権問題で金融が収縮した'01年度、4度目はリーマンショックの'08年度、そして5度目が消費税率を8%に引き上げた昨年度だ。このうち、マイナス成長を翌年度まで引きずったのは、リーマンショック後の'08年度~'09年度の一度だけ。それが今回、2年連続のマイナス成長になろうとしているのだから、景気回復という言葉を誰も使えるはずがないのだ。

 そのような現状を、11月17日の『ウォール・ストリート・ジャーナル』(電子版)でも、次のように評している。

 「安倍晋三首相が3年前に政権に返り咲いてからは、2度目のリセッションだ。首相は日本経済の停滞に終止符を打つと公約したが、その目標は達成できていない。今こそ再考の時だ」
 リセッションというのは、景気後退という意味だ。普通に統計を見たら、いまの日本経済は深刻な景気後退に陥っているのは間違いないのだ。

 なぜ、景気後退に陥ったのか。確かに中国経済の減速という外的な要因はある。しかし、本質的な要因は二つだ。

 一つは、昨年4月の消費税率引き上げの衝撃がとてつもなく大きかったということだ。'97年の消費税率の5%への引き上げは、その後15年間続く長期デフレに日本経済を陥れた。それを考えたら、今回も長期低迷が続く可能性は十分ある。だから、少なくとも再来年4月の消費税再引き上げは、やってはならない。

 そして、もう一つの要因は格差の拡大だ。大手企業や国家公務員の給与、賞与は昨年以上に増えて絶好調なのだが、一方で中小零細企業の賃金やボーナスは、むしろ減り始めている。加えて、いまは非正規社員の比率が急速に高まってきているのだ。

 「労働力調査」によると、7~9月期の非正規社員の比率は、5年前の34.5%から、今年は37.2%と2.7ポイント上昇している。非正規社員の年収は正規社員のおよそ半分だから、正規社員を非正規社員に入れ替えるだけで、実質的に50%の賃下げになるのだ。

 富裕層優遇を止め、中堅層の充実を図らないと、このままずるずると景気後退が続くだろう。

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【●】「奴らの狙い通り、もう目も耳も口も封じられつつあるのだ。特定秘密保護法
:元自衛官氏」 晴耕雨読 2015/12/13 憲法・軍備・安全保障
http://sun.ap.teacup.com/souun/19054.html#readmore

https://twitter.com/yoko_kichi

このところインターネットでニュースを読むことが多くなった。

初めて産経を面白いと思うようになった。

SEALDsの集会や民主党議員会の模様を「詳報」だと、議事録のように掲載する産経に、自民党バイト諸氏が食いついて叩きまくる構図。

産経や自民党は、それほど彼らが怖いのか?

特定秘密保護法の施行から1年が過ぎた。

「1年経っても何も変わらないではないか」と言う人がいるだろう。

それは正しい。

「何が秘密かも秘密にする」ことでメディアを委縮させ、何が変わったか…さえ知らせないための法律だからだ。

奴らの狙い通り、もう目も耳も口も封じられつつあるのだ。


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★独立党 阪大荒田名誉教授の「固体核融合」実用化を支援しよう!★
http://dokuritsutou.heteml.jp/newversion/aratasensei.html



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【●】みんなでいっしょに考えよう!TPP 全編
http://youtu.be/IrVpfMixi6s

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【●】アメリカ市民団体がTPPについて報道した驚異の内容1
http://youtu.be/nwKP2Yug9D8

アメリカ市民団体がTPPについて報道した驚異の内容2
http://youtu.be/d5xso5pWW9s


2013/3/15(金) TPP:銀行・企業が世界を支配する究極の資本主義のための道具
https://www.youtube.com/watch?v=i0XvrX7Igh8

TPPで日本は郵貯・簡保の資産を無差別開放させられる
https://youtu.be/G_mRJcdJpRg

降って沸いた「TPP」の謎?! 10/11/06
http://www.youtube.com/watch?v=JvBhl7rt4rU&feature=related

TPPアメリカの真の狙いは!? 10/11/13
http://www.youtube.com/watch?v=aV4fmGVP3kw&feature=channel
TPPのひみつ
http://www.youtube.com/watch?v=GqqUieLxtBY

「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」の検索結果 - Yahoo!検索(動画)
http://urx.red/ornG


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【●】richardkoshimizu's blog
http://richardkoshimizu.at.webry.info/
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【●】過去の講演会動画
•You Tube の独立党動画 再生リスト
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