清掃等のつとめをしているアパートの庭に温州みかんの苗木を植えた。
苗木は近くのShimachuで3480円、だいたい外れる馬券よりましかと思って買った。
桃栗3年柿8年というがみかんはどのくらいで実をつけてくれるのか。
野生果樹採取生活をするようになって関東でも南国特有のものが結構採れることに気づいた。
ヤマモモは宮尾登美子のエッセイ『楊梅の熟れる頃』で四国しかできないように錯覚していたが東京でも豊かに実る。
みかんは瀬戸内海特産で東京のものはまずいだろうと思っていて、とある空地にたわわに成ったみかんを試しに食べてみてその美味に驚いた。甘くてジューシー。袋も薄くてやわらかい。
店頭にある温州もののと遜色がないではないか。世界の見え方が一変した。
それで温州みかんの苗木に賭けたわけである。
4年前このアパートの土にいろいろな果樹を植えた。
しかし実をつけてくれたのはブラックベリー、無花果、李くらい。あと3種類植えたのだが桃は大失敗。木や枝がぐんぐん伸びたものの実がつかない。毎年、伸びた枝の剪定ばかりやっている。徒労…。
一昨年、庭園業者が入って大規模剪定をしたとき、ちょっと目を離したすきにアフリカ出身の業者が左右に8mも張ったブラックベリーを根本から切ってしまった、あああ。
無花果も丸坊主にしてしまった。
実がつくか否かの機微まで理解しろというのは無理なのか外国人には…。
ブラックベリーと無花果はからだの修復にこの1年を費やした。来年はまた実を供給してくれるだろう。
温州みかんが採れると10月のギンナン、柿からうまく興味がつながる。12月のみかんは尊い。
5年先、小生が70歳になったとき食べられることを期待している。みかんが実った木を想像すると70歳は輝いてくる。
みかんが実るまでとりあえず生きていたいなあ。