
きのう結と谷保天満宮を訪れた。神社に属すか知らぬが梅林もあり小さな屋台もある。赤い幟旗に「甘酒」とある。
講談社の「俳句歳時記」は甘酒について、
江戸時代には、<甘酒売>の行商もさかんだった。冷房のないその頃では、盛夏に熱い甘酒を飲むのも消夏法だったが、現今では甘酒はもっぱら冬の飲み物になっている。古来からの歳時記のしきたりに従って、甘酒を夏の季題に入れたが、現代では夏の季題ではない。
そう思うのなら歳時記を編んだ人が「甘酒」を冬に入れてこの解説をするべきであろう。
小生は赤い幟旗を見た瞬間、この景色は夏にぴったりと納得してしまった。
緑陰に赤き旗立て甘酒屋

活力が湧く甘酒の赤い旗
甘酒のほか数多売る小店かな
この店は「合格ゼリー」も商う。谷保天満宮は東日本最古の天満宮とか。合格の御利益を求めて大勢が参拝する。それを祈願する絵馬も分厚く飾られている。
結はずっとトイレにいて水遊びにはまっている。

ちなみに谷保天満宮は<やぼてんまんぐう>と読み、最寄の谷保駅は<やほえき>と読む。<やぼてん>などという音感は品位が下がる感じでおもしろい。
池の水がきれいで周囲は紫陽花の花盛り。

小童の頭に四葩雨こぼす
絵巻物繰るが如きや七変化
雨を得て四葩いづれも喜色なり
やはり夏の子守りは樹下がいい。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます