goo blog サービス終了のお知らせ 

天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

中禅寺敦子を楽しむ

2016-05-08 13:28:19 | 女優
中禅寺敦子は京極夏彦書く京極堂シリーズに登場するキャラクター。
京極堂とは中禅寺秋彦の俗称であり主人公にして古本屋「京極堂」の主。そして宮司で拝み屋、宗教、民俗学、心理学、超自然現象、オカルト等に博識を有す。
いざとなると黒装束の衣装で入り組んだ事件を解決する。
いつもは仏頂面をして本を読んでいる京極堂の妹が敦子である。

京極堂になにかとやって来るのが鬱病の小説家、関口巽。
京極堂がツッコミで関口がボケ。たいてい発言を京極堂に馬鹿にされる損な役回りであり一般の人の代表といってもいい。
レギュラーはほかに常人の見えないものを見ることができる探偵、榎木津礼二郎。
こわもての無骨な刑事、木場修太郎といったところであるが、むさくるしい男どもに混じって展開に軽快なテンポをもたらしているのが敦子といっていいのではないか。

敦子は稀譚舎という出版社の社員で科学雑誌記者。ここに寄稿している関口としばしば同じ事件で行動を共にする。
関口は作家だから教養はあるが無器用なのだが敦子は若いながら行動力があり兄同様弁が立つ。

『魍魎の匣』では敦子は以下のように描かれる。
「先生!」
と叫んだ。
中禅寺敦子だった。
敦子は猫のような軽やかな足取りで方向転換すると、大股で跳ねるように私達の方へ近づいて、ぴょんとお辞儀をした。

敦子は悪戯っぽい目つきで、えへへ、と笑った。

中禅寺敦子は女性で、そのうえ若い。実際の年齢は二十を越えているのだが、一見して女学生にしか見えない。更につけ加えるなら、もう少し女性らしい格好さえすれば彼女は大層美人なのである。


さてこの中禅寺敦子はどんな容貌がいいのか。
西田亜沙子はアニメ用に次のように描いたがこれは論外で却下。これじゃあ宇宙戦艦ヤマトのゆきじゃないか。はかなく可愛いだけじゃだめなのだ。筋道立った話ができる聡明さが欲しい。


田中麗奈

映画『魍魎の匣』では敦子を田中麗奈がやったようだがぼくのイメージでは、川上未映子である。彼女は『乳と卵』で2008年に芥川賞を受賞している。文章に詩的な切れ味があり容貌もスマート。
要するにぼくは田中麗奈がそう好きではないのだ。
川上未映子

ほんものの女優なら『スウィングガールズ』でヒットした上野樹里もいい。ただし上野はやや生意気な感じが鼻につく。まあ女優という人種は何でも化けるからいけるかも。
上野樹里

さらにボーイッシュなところでは片岡安祐美もいる。
やや幼すぎ頼りなさすぎる感もあるがそれはぼくの好みであり原作には忠実かもしれない。
片岡安祐美

作中の女に惚れる夏の星、といったところ。
文字と映像の間をあれこれ想像するのもおもしろい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小学校の授業を見に行く | トップ | イケイケヤブカラシ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

女優」カテゴリの最新記事