
TBSラジオ「毒蝮三太夫のミュージックプレゼント」の取材で毒蝮三太夫が府中市にやって来た。
府中名物欅並木のわき、京王線高架下の「は~もにぃ」である。
ここは心身に軽度の障害のある方の就労を目的に開設された喫茶店(食事もできる)である。

ぼくの家の前に棲むIさんから今日ここに蝮さんが来訪することを聞いた。行って声を出して応援して欲しいと。
ぼくの勤めるアパートから600m。勤務を終えて11時10分ころ行くと「は~もにぃ」には人がぎっしり詰めかけていた。ざっと50人。かろうじてさるご婦人の相席をお願いした。
まずスタッフが来てざっとした打ち合わせ。要は拍手と大きな声を出してほしいという要請。
TBSラジオは姿が出ないのに女性スタッフが「容姿端麗」なのにはびっくりした。黒っぽいスーツが似合う。田中さんにそういうとすこしうれしそうな顔をして「私は顔を出したくないのでラジオ局に就職しました」という。

もう一人の石井さんは175㎝ほどの長身でやはり「容姿端麗」と形容するのがふさわしい。魅力があっても渡辺直美系はTBSラジオの採用基準を満たさないのかと思った。
予定通り11:23に毒蝮三太夫が登場。サクラのわれわれは破れんばかりの拍手をして迎える。
むかしは毒舌のイメージが強かったが穏やかな印象。目を閉じている時間が長いと感じた。
昭和11年3月31日生の80歳。
すごいと思ったのはどの人も偉い、偉くないとかは関係なく名前を呼ぶこと。これは句会でぼくらもやっているが、名前を呼び捨てにすることは素人にはできない。
呼び捨てにできるまでにどのくらいの年月と修練があったのだろう。
その結果、呼び捨てを「マムちゃんブランド」にしてしまったのが凄い。
「ヨシエ、俺の横だ」みたいな直接的な物言いは修練と人格と年月が醸成したものだろう。

もう一つ感心したのは本番が済んでから息の届く距離で人とじっくりつきあうこと。
収録は11:38で終わったのに声をかけ名前を呼びできるだけ多くの人と言葉を交わす。
「言葉は出しにくくても笑顔はできるよね。笑顔が人を元気にするから」と障害者の諸君を激励し続けた。
記念撮影もえんえんとこなす。
12:00になっても撮影は続いていた。
天皇陛下が近寄りがたいイメージで人を励ますのなら蝮さんは下駄履きで人を元気にして歩き回る。
娘より若い「容姿端麗」の女性が力になっているのかもしれない。

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