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天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

コンドームの冬景色

2021-12-15 06:36:50 | 身辺雑記



アパートのごみボックスはひとつの世界である。
きのう、また、コンドームが多量に出た。コンドームが出ることじたい珍しくはないがその出方が変。まず、オレンジ色の袋に入っていてこれは燃えない重いものが入っているはずなのに軽いので中身は変だと気づく。
一つの袋のなかは全部コンドーム。使ったコンドームとその四角の包装袋、ビニールの3点が入ったビニール袋、これがたくさん集めてオレンジ色の袋に入っているのである。ちょっと見には中身は全部ビニールと思う。性欲旺盛の30代の男が2ヶ月で出す分量であるがそこにティッシュペーパーは見たことがない。
はじめは企業の試作試験かと思った。機能を調べるプロジェクトみたいなことをしているのかと想像したがリアリティがない。別の出方をするコンドームはたまに見かける。これは包んだティッシュペーパーから洩れていて、くすっと笑うような出方である。自分もそういうふうに後の処理をしたから納得できる。コンドームにティッシュペーパーがなくてそれだけ30も40もまとめて出すというのが奇妙なのである。該当する女性と一緒に住むのはわかるけれど使ったコンドームを長い間近くに置いておく心理はわからない。通常、ほかのごみの中に混入させてすぐ捨てる、と思うのだが……。
このごみは何回か処理した。変ったのはごみボックス周辺へそれを持って来たこと。以前は廊下の隅や外階段に捨ててあった。本人がそうしたのか見かねた他人がそうしてくれたのかはわからない。
気持ちのいい案件ではないが爆弾や毒薬をつくっているのではない。出たら処理するだけ。オレンジ袋は適さないので袋をグリーンに変えてくれたら点検する必要もなくなる。鑑識をやりたいわけじゃない。
それにしてもこの人の生活が想像できない。一人の男と思っているがもしかしたら女ということも有り得る。
これを見えるように書くことができたら小説家になれるのだが……。

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