
かっこいい師弟
春場所、逆転優勝した霧馬山が陸奥部屋所属であることをうかつにも知らなかった。きのう師匠の陸奥親方が弟子を称えている写真を見、さらに親方が「自分の四股名を継いでくれないか」との発言を聞き、最近大相撲界に久しく感じなかった希望を見た。
霧島、かっこよかった。二枚目であり身体がシャープであった。
霧馬山が来場所11勝してこの名前を引き継ぐ可能性は高いと思うし、それを期待している。最近の大相撲の横綱・大関の名前に継承したものが少ない。新たな名前を考えるのもいいが活躍した名力士の名前を継承することも大事である。
そう思っていた矢先の霧島である。陸奥親方は謙虚に霧島襲名を話題にしているが愛弟子がそれを断るはずがなかろう。霧馬山が霧島なるのはえらく明るい話でありこの襲名が成ったとき霧島時代が到来するのではないか。うきうきする。
霧馬山は知らないうちに関脇に来ていた。そう強いと思わなかった。きのうも大栄翔に勝には勝ったが2番とも押された末での逆転であった。けれど星をきちんちと上げている。負けにくい力士である。それは大関、横綱へ駆け上がる大きな資質である。
新関脇で優勝、来場所大関取りに挑む。これは上へ行く器であると見ていい。大栄翔のような押し相撲をがちっと受け止める踏み込みの鋭さを磨いたら、陸奥親方が行けなかった地位へ行くことも可能。日本人の霧島をモンゴル人が継承して霧島になる。ロマンである。
霧馬山が霧島になる日を待っている。
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