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長男の娘が15歳。現在中学生最後の年。きのう運動会がありわれら爺婆と同居したよしみもあり、見に行った。小生は結が一緒、彼はすぐに飽きたのですぐ退出した。
感じたのはもはや運動会は秋ではないということ。隣の第七小学校の運動会もこの時期だったように思う。人事の季語は人の都合で動く。人事のみならず気候の季語も揺さぶられる。異常高温で夏が1年の四分の一より確実に多くなっている。
とにかくいろいろ変わる。
生徒たちのかけっこを見て数年前は自分も走りたくなったがいまその気持ちはまったくない。速いなあと見ていた。かけっこは両足が宙に浮く。頭でそれは知っていたがおもしろかった。
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金網に展示されていた生徒たちのポスターに注目した。
「龍翔鳳舞」という4文字熟語を使ったものが複数あった。劇画時代である。複数ゆえ教師から与えられたものかと思って見たいたら、「万里一空」、「気炎万丈」を見つけてわからなくなった。
近くにいた教師らしき人に尋ねると彼は教師で刷り物も見せてくれた。
「困難や試練を乗り越え、成功や栄光をつかむ」「龍と鳳凰のように相反する要素が調和する」ことを意味する「龍翔鳳舞」は学校が生徒たちに与えたテーマであった。
ほんとうは「龍飛鳳舞」であったのではないか。
それはさておき、「万里一空」、「気炎万丈」をロゴに使った生徒諸君には拍手したい。あてがわれたテーマを同じ4文字熟語で若干内容を変え、しかし運動会に添った内容にしたのは工夫がある。特に「万里一空」をよくぞ探したと思う。これは、「世界は一つの空のもとにあり、世界はひとつに繋がっている」の意である。爺も馬鹿にされないよう言葉は磨かねばならぬ。かけっこはできないのであるから。
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