天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

清水さんは小生の知り合いですか

2023-02-09 12:08:32 | 身辺雑記


きのう着信音がしてショートメールを開くと、先方は0701868××××と表示され、
「横浜さくらが、つぼみをたくさんつけています。清水」
という短文とピンボケ写真が届いた。さてこの人は誰であったか。素性のよくない人ではなさそうゆえ、
「清水さんは小生の知り合いですか」と誰何した。これに先方が
「団地の清水です」と返信してきた。なんとなく清水さんが輪郭を持ってきた。むかし妻が出産関係で世話になった清水医師の奥さんかと推察した。彼女自身も若いころ医師であったか。文化出版局の近くの団地に住んでいて何度か雑誌を差し上げて茶をいただいたことがある。小生より年上ゆえ70代の中ごろから後半だろう。
電話して彼女を確かめて、ご無沙汰しています、と言おうかとしてやめた。先が見えてしまい、中学校のころやった英語を思い出した。
How are you?
F ine.Thank you.
A nd you?
というのを。無事を確認して、長い時が立ちましたね、お互い年を取りましたねえ……というやりとりをして、さらにうきうきして話す内容があるのか。まあ安否の確認だけでもいいのだが。
英会話もだが日本語においても会話は、共通の話題がないと進展しない。挨拶なら2、3回の言葉の往復で終わってしまう。実家へ帰省したとき知人に会って「いい天気ですね」「元気でしたか」意外に話すことがないのと一緒である。
小生の友人はきわめて少ない。酒が好きで国分寺の飲み屋はほぼ知っている長男の交友関係の広さにただただ驚く。酒飲みは酒が話の起爆剤である。酒を飲めない小生は俳句がないと話が続かない。
仕事していたときの友人はいないことはないがほぼ音信不通。音信する起爆剤がないのである。団地の清水さんが「桜の蕾、こういうふうに俳句にしてみました」とおっしゃったなら、そうとう出来の悪い一句でも電話したことだろう。
年とってからの交友関係を築くのはむつかしい。S図書館に小生より10歳ばかり若い係りの女性がいてときにそこで話をするが場所を変えてお茶しましょうかにはならない。
世に「老いらくの恋」という言い方があるが言葉だけがふらふらしている感じがする。

写真:府中郷土の森博物館の古い民家
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする