天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

血圧で買ってしまった

2015-11-12 15:57:13 | 世相
「週刊文春」11月19日号を買ってしまった。
新聞の広告に当週刊誌の『「血圧は120以下には」本当か』というコピーにひかれたからである。
▼この基準では日本人男性の8割、女性の7割が高血圧になってしまう
▼死亡率は160未満まで変わらない
といったサブコピーをつけて、危機をあおったりまた打消したりという手管にはまってしまった。


11月9日、アメリカの伝統ある医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」が血圧に関する新たな知見を発表した。
それは
「降圧剤で最高血圧120をめざした人は140に抑えた人と比べて心血管疾患や脳卒中などのリスクが約25%減り、死亡リスクも27%減少した」
というリポートに関して週刊文春は記事を展開している。

ぼくは「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」の記事を見たとき、えらいこっちゃと思ったものだ。
ぼくの最高血圧はいちばん低いときで128。ときどき138くらいになりそのとき診た医師は「ちょっと高い」という。
それでこの記事の120はむつかしいハードルであると思ったわけである。

文春の記事は、読者を安心させる別のデータやらなにやらいろいろ出し、しかしこれまた断片的であり、結局よくわからないから即座に血圧を下げなければならないと思い込まないように、というような無難なところで記事をまとめている。
読者に安心を与えつつ買ってもらおうという意図がありありの企画である。

ぼくは140くらいになっても降圧剤を使おうとは思っていない。血圧を人為的に下げることで発生する無理や負担(副作用)についてはあまり情報が来ないのが気がかり。

安静時か運動時か知らないが、プロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーは血圧180とアナウンサーが報道していたように記憶する。地獄突きだエルボードロップだの素早い動きを身上としていた。
身長186㎝、体重150㎏の体を見れば血圧は高いだろうという気がする。
それでもG馬場やジャンボ鶴田より長生きをしていま71歳。まだ訃報を聞かない。



「血圧が高いのは下げればいいけど低いのは上げることがきない」というのが妻。極度の低血圧で朝起きるのが苦手。
調子いい日で最高血圧が100、ふだんは80くらいだとか。
診察した医師が「死に瀕している人の数値」と驚くほどである。
妻は「ふつうの人なら寝込んでいると思う。がんばっているでしょ」とときどき理解を求める。医師は高血圧の心配はするが低血圧にはさほど関心がなく、低ければいいでしょうみたいな接し方でおもしろくないようだ。

血圧が引いと押し出す血液量が少ないので体全体の熱が出ない。冬でなくても寒がり、たしかに死に近いところで生きている。
もう少し妻を大事にしてやらないといけないと思う。
まあそれに気づいたことが週刊文春を買ってよかったことか。
コメント (1)
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