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天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

結界には入れないぞ

2025-05-14 03:18:28 | 大相撲

大栄翔(右)の起死回生の「突き落とし」

 

大相撲夏場所が3日目を迎えた。優勝して横綱を目指す大の里は阿炎ののど輪に耐えて勝利したが横綱豊昇龍は王鵬にはたき込みで屈した。小生は関脇の大栄翔VS前頭筆頭の若元春に注目した。

日本相撲協会公式サイトはこの一戦を「若元春に左差された大栄翔さらばと右に周り込み、正面踏み止まっての突き落としで命拾い。」と解説する。

注目した理由は、大栄翔は典型的な押し相撲、若元春は四つ相撲と対照的であるから。立ち合いの攻防で若元春が優った。若元春の左が大栄翔に入り体を寄せることができた。若元春に「いける」の思いがあっただろうし小生も若元春の勝率7割と見た。大栄翔は劣勢。押し相撲は相手との距離を取ることが生命線だが密着を許した。「結界」に入られたのだ。

 

左が入り若元春優勢となった瞬間

 

「結界」は、仏教用語で、修行のために一定区域を限ること。また、その区域に修行の障害となるものの侵入を許さないこと。

押し相撲力士の結界は自分の前50センチにある。大栄翔はもう一つの結界である土俵際に追い込まれ、結界と結界のわずかな隙間で起死回生の「突き落とし」を決めた。劣勢の押し相撲力士の最後の手段が「突き落とし」である。短い時間の攻防ながら見どころが多い一戦であった。

この一戦は大栄翔の今場所の調子を見る試金石であった。若元春の左差しの劣勢から勝ちを拾った大栄翔は調子が良い。大関への足がかりを築くことができるか。

 

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宇良関ごろごろご苦労さま

2025-03-24 05:45:44 | 大相撲

13日目: 8敗目(相手:若隆景 押し倒し)

 

 

大相撲3月場所は、大関大の里の優勝で終わった。髙安を応援したが、やはりできなかった。やはり、というのは、彼は何度も優勝争いをして土壇場でいつも逃していた。今回も同じことの繰り返し。大関が12勝で優勝してもそうおもしろくない。14勝で優勝する者が現れないのか。

 

それより前頭5枚目宇良に楽しませてもらった。信じられない体勢で勝つことに目を見張るが、負けっぷりのよさにも感動している。前から彼が負けて転がるシーンをたくさん見たが今場所終盤から負けることに注目しカメラを構えた。

彼はばたっと倒れるのではなく前転する。きれいな前回をしてすくっと立つ。なぜか負けるとき前転が多い。負け相撲の8割方、前転してくれる。これでケガを防いでいる。

前転を見たいなあ、見たいなあと思っているうちに転がって負け越してしまった。申し訳ない。

 

プロレスができる。35歳くらいになって相撲を辞めようという気持ちになったらプロレスが待っている。これだけ見せることのできる力士はすぐにプロレスができる。プロレスなら50歳までできる。ショーマンシップは抜群である。天性の素質である。これからも期待している。7勝したからそうは番付が下がらない。

とにかく元気で土俵に立つだけで楽しませてくれる稀有な力士である。

 

9日目: 6敗目(相手:大栄翔 突き落とし)

 

 

11日目: 7敗目(相手:大の里 はたき込み)

 

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もっと物言いをつけろ

2025-03-21 04:45:43 | 大相撲

左:千代翔馬、右:豪ノ山

 

いよいよ大相撲春場所が佳境に入っている。

西前頭2枚目の千代翔馬(33=九重部屋)と東前頭2枚目の豪ノ山(26=武隈部屋)の対戦はもつれた。

最初の相撲は立ち合いで豪ノ山が踏み込んだものの、右腕を相手の首に巻き付けた千代翔馬がすかさず、はたいた。豪ノ山は前のめりに崩れ、同時に千代翔馬も足が流れてしまった。結局、同体で取り直し。

2番目の相撲は頭で当たった豪ノ山が右差しで攻め込んだ。土俵際で千代翔馬が左上手で突き落とし気味に投げを打って逆転した。

勝った千代翔馬が5勝7敗。敗れた豪ノ山は4勝8敗で負け越しが決まった。

力士にとってひとつの勝ち、ひとつの負けが見過ぎ世過ぎに関わる重大事である。

取り直しの一番もきわどかった。

攻め込んだ豪ノ山と千代翔馬がもつれて体勢を崩していき、どちらの体が先に落ちたか、微妙なタイミングに見えた。軍配は千代翔馬に上がり、起き上がった豪ノ山は周囲を見回し、物言いがないのか確認していた。

スポーツニッポン新聞社によれば、元関脇の豊ノ島はスロー再生を確認し千代翔馬が優勢であることを確認した上で「(物言いを)つけてもいいのかなあ」と会場で見ているファンには分かりにくい、際どい勝負であったことを指摘した、という。小生ももう一度、物言いがついてもいいと感じた。

相撲は、足をしかと地につけていることが大事で、足の裏以外が相手より地についたら負けである。地に体がつくかつかないかの攻防にはいつも興奮する。

 

取り直しもきわどい勝負(左:千代翔馬の体が残った)

 

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獅司を応援する

2025-03-12 04:00:04 | 大相撲

2日目。左:獅司、右:宝富士

 

大相撲3月場所。3日目が過ぎた。

前頭13枚目の獅司に注目している。おおっと注目したのは去年の11月場所。身長193cm、体重170kgの大柄の獅司が体勢を低く低くしようとした。苦しいんじゃないかと思うほど上体をかがめた。それはレスリングを思わせた。案の定、ウクライナで6歳からレスリングを習い、15歳で相撲に転向したという。ヨーロッパ出身の力士でレスリング上がりが多いが、大相撲に入ってからも、その痕跡がわかるほど屈んで取る力士を見たことがない。身を低く低くしようとする努力に打たれた。

福岡で活躍するんじゃないかと思ったが5勝10敗と負け越し十両へ落ちた。そこで13勝2敗で優勝して再入幕、現在前頭13枚目である。

やはり体勢を低くしようとしている。

2日目、宝富士にこの体勢の成果で勝ち、3日目美ノ海に勝った。成果が出始めたのではないか。

1950年から60年にかけて活躍した「潜航艇」の異名を持つ岩風を思い出した。岩風は相手の懐深く潜ろうとした。彼は174 cm、体重117kgであり、獅司と比べてまるで小兵。小さいから屈みやすかったといえる。

身長193cmが屈むのは窮屈で苦しい。それに回しが遠くなる。ゆえに四つ相撲をめざす大型力士は屈むより相手を「引っ張り込んで」まわしを十全に握ることが自然なのだ。つまりそう屈まない。

 

一方、大関・琴櫻が安定していない。3日目を終えて1勝2敗。先場所の不調(5勝10敗)を引きずっているのではないか。福岡で14勝1敗の優勝を飾ったとき誰もが次の横綱と期待しただろう。それが勝ち越すどころか大敗した。どうしたことか。体の不具合、故障があるかもしれない。

琴櫻が福岡で優勝したときその立ち姿に驚きの気持ちを持っていた。あんな不用意に立つ姿勢でよく押せるし下がらないものだと。ものすごく体幹も足腰も強靭であると舌を巻いた。この体勢でいけるのなら横綱相撲である。

しかし先場所と今場所の3日目までを見るとそれは砂上の楼閣であった気もする。

琴櫻も獅司のように身を引くする、前傾するということを意識すべきではないのか。あるいは膝をもっと曲げるとか、腰を割るとかの、なんらかの体勢を安定させることが急務ではないか。

獅司の窮屈な体勢がこれからどういう結果を招くか、琴櫻の不用意に見える立ち方が今後どうなるのか、大いに注目している。

 

 

 

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負けるなよ豊昇龍

2025-01-28 05:11:08 | 大相撲

 

ヨミトモF子は豊昇龍のファンである。

彼女にこのニックネームを与えたのはかつて彼女と競うように本を読み、情報交換した時代があったからだが、句会の際大相撲が好きと知った。もともとは句友であった。

彼女に相撲の実技を手ほどきしたことがある。おっつけ、腕(かいな)を返す、前みつを取る、いなす、かち上げ等々。これを機に彼女は大相撲をもっと好きになり、大相撲が始まるとメールが来るようになった。

豊昇龍が横綱に推挙されたので「おめでとう」メールを送ると、「ありがとう。まなうらが熱くなった。今場所、応援するのはきつかった」と返信が来た。

そうだろう。

豊昇龍が8日目正代に、9日目平戸海に連敗して3敗を喫したとき優勝はない、と思った。その劣勢から先行する金峰山、王鵬を追い上げて千秋楽で並び、決定戦で2人を屠って逆転優勝を成し遂げた。

あっぱれである。豊昇龍はひと皮剝けた。

立ち合いのスピードが増し、体勢も低くなり回しを素早く引く相撲が増えた。勝負勘もいい。やばい!と思った瞬間の切り返しのよさに叔父の朝昇龍を思う。思うが朝昇龍に比べるとまだひ弱である。

3敗は負けすぎ。12勝(準優勝)12勝(優勝)は横綱推挙の内規に叶ったし、横綱不在は困るという協会の思惑もあって横綱になったが最低の成績での横綱誕生ではないか。本音を言うと、今場所は優勝を逃し来場所13勝か14勝で、どうだ!と横綱になって欲しかった。12勝(準優勝)、12勝(準優勝)、13勝あるいは14勝(優勝)なら拍手したい。

先輩たちは13勝、14勝がざらで、なかには15勝、15勝した日馬富士もいる。

今場所も金峰山、王鵬の前頭2人が優勝争いの主役だった。

ヨミトモF子は「群雄割拠」と言い、小生は「団栗の背競(くら)べ」と返したがさてどちらか。前頭筆頭の王鵬の活躍はいいとして、前頭14枚目の金峰山の活躍を読めなかった。しかし金峰山は強かった。地力を感じた。一方、地力がついたと先場所感じた琴櫻が10敗して角番となった。

むかしのように番付による地位の差、格の違いとうのをほとんど感じない。ヨミトモF子の言う「群雄割拠」といっていいかもしれない。

豊昇龍には負けない横綱になってもらいたい。叔父さんの朝昇龍にワルの要素があったがそれが強さであった。白鵬みたいに品行方正でなくてよい。横綱はずば抜けて強くあらねばならぬ。

さてヨミトモF子は、3月安心して横綱を見ることができるか。負けられない横綱を見るのは辛いんじゃないかな。

 

 

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